596 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 05:46 ID:KEkx2PKy
冷凍庫はすごいですね。
実はその冷凍庫に死屍累々を見て「哀号」だったりとか。
観光地のネタがあったので、小ネタをさらに豆乳
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597 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 05:53 ID:KEkx2PKy
アウトドア全般で見事な迄のへたれっぷりを見せつけてくれた金某だったのですが、
相変わらず人の机で弁当を持ってきて喰うのが止まりませんでした。
その最中に喰った物を嚼みながら話すので、近くにも寄れません。
しかし人にも拠ると思うのですが金某の食べ方は凄かったです。
啜るはヌチャヌチャ喰うわ唾飛ばしながら話すはで、行儀という以前の正に狗以下です。
半分諦めていたのですが、人がまだ仕事しているのになんの断わりもなく人の机で
いきなりガツガツ喰いはじめる根性にははっきりいってもううんざりしていました。
そこで、「お前、高級店行ってもこういう風に喰うのか?」
と聞いたところ、
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598 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 05:57 ID:KEkx2PKy
「へ?なんで?なんかいけないことなのか?」
「お前、Cityだとかにあるような高級レストランでもそうやるのか」と再度聞くと、
「ぢゃあ今度一緒に連れていってくれ。」
「今度親が来るからその前に知っておきたい」
わかりました。それならよござんしょう。
思いっきり恥じをかいていただきましょう
と策略を講じることにしました。
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599 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:02 ID:KEkx2PKy
私が知っている良い所は金某には教えたくないので、
適当な場所でなおかつ、敷居が高そうな見てくれのレストランを妻と捜します。
どうせならとドレスコードのある所にしようと企み、金某に伝えます。
「わかった。夫婦で行く」
と金某はウキウキです。
私達夫婦はわりとラフな格好(一応それでもそれなりの恰好)で出かけると、
金某達は見事な迄に七五三状態のスーツで現れました。
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602 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:07 ID:KEkx2PKy
もう、この段階で笑いを堪えるのに必死状態だったのです。
テーブルで特産のカニを頼むことにしました。
このカニ。曲者なんですよ。
手で割って食べなければならないのですが、手を洗うフィンガーボールは最後に出てきます。
つまり知らないと食べられないのです。
観光客相手にこの料理はウケがいいのですが、知らないと何処から手をつけて良いのか困り果てます。
さすがに変なことはしないだろうという私達夫婦の期待を見事に斜め上で裏切ってくれました。
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610 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:27 ID:KEkx2PKy
こともあろうか金某(奥さんはちゃんとしていました)は
いきなり出てきたカニの甲羅をナイフでまっぷたつにすると、半分になったのを
フォークで持ち上げて
ズルズル〜 ズルズル〜 ズルズル〜 ズルズル〜と啜りはじめました。
これには私達夫婦も金某の奥さんも、あっけにとられました。
金某の奥さんが止めに入りますが金某はそれでも止めません。
すぐにwaiterが飛んできました。
周りの客も皆、私達を見ています。
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612 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:28 ID:KEkx2PKy
顔から火のでそうとは正にこんな感じでした。
取りあえず金某にズルズル〜を止めさせると、waiterが私を別席に呼び出します。
「ちょっとあれは困ります。他のお客さまにも迷惑ですし」
「判った。ご免ね。本当はこっちも困っているんだ」
と少しチップを渡して謝ります。
すぐに出ることになりましたが、金某はそこで、カニを包んでくれと言い出します。
ほとほと困って、いたら先ほどのwaiterがビニール袋にカニを包んで持ってきました
これはかなりのイヤミです。
こっちはそそくさと店をでました。
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613 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:31 ID:KEkx2PKy
すると金某は
「足りなかったし、今からチャンポンを食べに行かないか。うまい所を知っている」
もう正直、私達夫婦は帰りたかったのですが、同じ車なのでどうしようもありません。
泣きそうな妻と二人で金某の車に乗せられると、なんと金某は車を市外で走らせるでは
ありませんか。
「もう帰ろうよ〜」と妻は泣くし、いい加減頭来て、
「おい、金某、今日はもう帰る」
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614 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:41 ID:KEkx2PKy
すると金某は結局、1時間ぐらいかけて私達の自宅近くの方迄戻っってくると、
あるみすぼらしい店の前に車をとめました。
「この店はチャンポンがあるんだ。」
「本場のチャンポンが食べられるのはこの辺ではここだけだ」
しかしなんか店の雰囲気が変です。中国と言うか韓国というかごったまぜ状態です。
金某は得意になってチャンポンを4つもオーダーしました。
妻は「そんなに食べられない」と言いましたがお構い無しです。
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615 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:44 ID:KEkx2PKy
金某の奥さんはものすごく無口で、殆ど喋りませんが見ていて気の毒になる程
すまなさそうな顔をしています。
チャンポンが出てきました。
なぜかスープが真っ赤です。
なぜかキムチ山盛りです。
「こんなのちゃんぽんじゃない」
と金某に怒ると
「これが本場のチャンポンだ!」
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616 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:47 ID:KEkx2PKy
その時迄知りませんでしたが、韓国にもチャンポンが伝わっていたのですね。
発音も全く一緒です。
さすがにげんなりして私達夫婦はあんまり食べられませんでした。
金某は得意げに
「どうだ本場のチャンポンは」
というと妻が
「これはチャンポンじゃなくて韓国風にアレンジしてあるよ。」
「味の素もしこたま入っていて舌が痺る」
と怒り出します
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619 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:52 ID:KEkx2PKy
妻は結構料理をいろいろ試す方なので、ビシビシと金某を追い詰めます。
金某が火病かと思われたのですが、意外にもシュンとしています。
「お前、もう少し礼儀とか作法とかわきまえないと只の未開人だぞ」
と私がとどめを差すと、金某は黙ってカウンターに向かうと、何を考えたのか
店のオーナー呼び出して火病りだしました。
「化学調味料を使うとはどういうことだ!あqswでfrtgひゅふじこうh」と怒鳴っています。
もうどうでも良くなっていたので、黙って金某達をその場に残し、
私達夫婦はそこから歩いて1時間かけて家迄帰りました。
おわり。
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623 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 06:57 ID:KEkx2PKy
それ以来、金某は日本の料理を妻に教えてやってくれとしつこく私に聞くようになりました。
他にも練り物のゴボテンが弁当に入っていると
「これはおでんだろ、おでんなんだな。食べさせてくれ」
と家に迄押し掛けてきたことがありました。
この話もぶっ飛んでいるのですが、また次回にでも。
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626 名前:逝魔神 ◆hXvyVozAPo 投稿日:04/02/05 07:03 ID:KEkx2PKy
その分最初のカニのほうは、たかられてますし。
結局割高でした。