719 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:47 ID:9Aon4FPw

生駒の仕事場紹介 

「南無阿弥陀仏」 
「南無阿弥陀仏」 
爽やかでない深夜の挨拶が、葬儀場にこだまする。 
お釈迦様の前に集う参列者たちが、憂鬱そうな顔で、花輪の側を通り抜けていく。 
汚れを払うために心身を包むのは、漆黒の喪服。 
喪服のタイは乱さないように、大声で雑談はしないように、 
香典には住所、氏名明記がここでのたしなみ。 
もちろん、焼香で位牌に灰を投げつけるなどといった、 
はしたない参列者など存在していようはずもない。 

黒騎士葬儀場（仮名） 
二十世紀末設立のこの葬儀場は･････････まんどくせ 


登場人物紹介 

生駒　　　本人 
部下Ｓ　　女の子（と本人は言い張る）、トラブルメーカー、生駒の同僚 
Ｔ君　　　生駒の同僚、最近突っ込み役に手馴れてきた 
Ｈちゃん　生駒の同僚、部下Ｓのさらに部下という悲惨な立場にいる。生駒の釣り友達で新入社員 
子供Ａ　　男の子、おはじきをこよなく愛する小学４年生（韓国人とのハーフ） 
子供Ｂ　　女の子、ＴＶゲームをこよなく愛する小学２年生（韓国人とのハーフ） 

Ｒ君　　　韓国からの元留学生（現在、学校の教師）。生駒と仲がいい 
　　　　　生駒の影響で生粋のエロゲーマニアに変貌しつつある 

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720 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:47 ID:9Aon4FPw

Ｒ君から唐突に電話が来ました 

Ｒ君「今、空港にいます」 
生駒「韓国の？」 
Ｒ君「○空港♪（日本の空港です）」 
生駒「･････････ほう」 
Ｒ君「迎えに来てください♪」 
生駒「･････････」 
Ｒ君「ついでに今夜泊めてください♪」 
生駒「仕事があるから電話切るぞ♪じゃーなー♪」 
Ｒ君「うわあああああああああ！」 

すったもんだの末、とりあえず社長に報告することになりました。 

社長「よし、みんなで迎えに行こう」 
生駒「Σ（￣□￣；　あ、あのー、」 
社長「かつての仕事仲間が困っているんだ、助けてあげるのが人としての道！！」 
生駒「仕事はどうするんですか？」 
社長「＿|￣|○　仕事入ってないし」 
生駒「＿|￣|○　そうでしたね」 

不況に全く影響しない、むしろ、やばい意味で仕事が増えつつある生駒の職場ですが、
ここ数日仕事は全然、入っていません。 

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721 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:48 ID:9Aon4FPw

部下Ｓ「Ｒ君を迎えに行きたいかー！！」 
一同　「おーーーーーーーーーーー！！」 
社長　「罰ゲームは怖くないかーー！！」 
一同　「え！？」 
社長　「それは冗談だけど、駐車場の雪すかしをしないと＾＾；」 
一同　「･････････じゃんけーん、ぽん！！」 

結果、Ｔ君が居残り組みに 

生駒　「３時間もあればなんとか終わるだろ」 
Ｔ君　「出来るかー！！」 

絶叫するＴ君を残して生駒たちは空港に向かいました。 
１時間後、空港に到着。 

生駒　「よう、久しぶり」 
Ｒ君　「遅い！！」 

ごっ 

Ｒ君　「迎えに来てくださいまして、どうもありがとうございます」 
生駒　「連絡もなしに、いきなり来るな」 
Ｒ君　「誠にもってそのとうりでございます」 

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722 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:49 ID:9Aon4FPw

職場に向かう車の中 

生駒　　「４月に来るんじゃなかったっけ？」 
Ｒ君　　「日本文化に詳しい僕が視察場所の下見に来たのさ（えっへん」 
Ｈちゃん「へー、Ｒ君ってえらいんだ」 
Ｒ君　　「えっへん」 
生駒　　「･･････ためしに聞くが君にとっての日本文化とは何だ？」 
Ｒ君　　「居合い、ゲーム、アニメ、漫画（即答」 
生駒　　「･･････（誰だ？こいつを派遣した馬鹿は）」 

職場に到着、雪すかしはまだ終わっていませんでした。 

生駒　　「１／１０も終わってないな」 
Ｔ君　　「いや、その、スコップじゃこれが限界です」 
生駒　　「･･････除雪機を使え」 
Ｔ君　　「･･････あ」 
生駒　　「＿|￣|○（なんで、こう、私の周りにはあれでなにな奴しかいないんだ）」 
Ｒ君　　「大変だねえ」 
生駒　　「宿泊費代わりに君も働くんだよ♪」 
Ｒ君　　「そんなあ、僕はお客さんだよ！！」 
生駒　　「黙れ、招かざる客」 

２時間後、除雪作業完了。Ｒ君はちゃっかりバイト代を社長から貰ったみたいです 

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725 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:50 ID:9Aon4FPw

みんなで休憩中に嵐が今日も来ました 

子供Ａ　　「生駒ー！遊ぼーーー！！」 
Ｒ君　　　「あの、子供達は一体何？」 
生駒　　　「＿|￣|○（ああ、夢の競演）･･････ちょっと行って来る」 
部下Ｓ　　「毎度の事ながら大変ですねえ」 
生駒　　　「･････････これ以上トラブルを抱え込みたくないなあ」 

今日の断る口実を考えながら外へ出てびっくり 

生駒　　　「･･････夢の二桁台」 
子供Ａ〜Ｌ「（・∀・）遊ぼう♪」 
生駒　　　「･･････よそで遊びなさい」 
子供Ａ　　「（・∀・）雪が空いていて広いところはここしかない」 

除雪作業が裏目に出ました 

生駒　　　「（・∀・）！　今日はこのお兄ちゃんが遊んでくれます」 
Ｒ君　　　「僕のことかーー！！」 
生駒　　　「大丈夫、骨は拾ってやる♪」 
Ｈちゃん　「ここで言うと洒落になってないような＾＾；」 
子供Ｂ　　「（・∀・）雪合戦しよう♪」 
Ｒ君　　　「看板に偽りありだー！これじゃあ韓国人と一緒に仕事して困らせた事じゃないかー！！」 

Ｒ君がこう思ったかどうかは知りませんが、我々は彼のおかげでいつもどうりの通常業務に戻れました 
とさ、どっとはらい。 

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727 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:52 ID:9Aon4FPw

追記 

１０分後、Ｒ君が戻ってきました。全身ずぶぬれになって。 

Ｒ君　　「(つД｀) 助けてください」 
生駒　　「･･････子供相手の雪合戦に負けたのか、君は」 
Ｒ君　　「十数対一じゃ勝てないよー」 
部下Ｓ　「か、数の暴力。子供って残酷ね」 
子供Ａ　「（・∀・）Ｒ、弱くておもしろくないー」 
子供Ｂ　「（・∀・）生駒も一緒に遊ぼー」 
生駒　　「い、いや、俺、仕事あるし」 

全身ずぶ濡れになるのはＲ君だけで十分です 

子供全員「（・∀・）生駒！生駒！生駒！生駒！」 
Ｔ君　　「シ、シュプレヒーコール！このままじゃ仕事に支障が！！」 
社長　　「＿|￣|○　･････････行ってもいいよ、どうせ仕事もないし」 
社員一同「＿|￣|○　･････････そうですね」 

かくして、生駒、Ｒ君、Ｔ君、Ｈちゃん、警備員　兼　誘導係のＭ君、月参りで近所を通りかかった 
僧侶のＯ君を巻き込んでの雪合戦が始まりました。 

生駒　　「奴らに雪合戦というものを教育してやる！！」 

５分後 

生駒　　「シャイセ！魔女の婆さんの呪いか！！」 

我が軍は負けつつありました＾＾； 

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729 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:53 ID:9Aon4FPw

開戦早々、敵の神風攻撃（巨大な雪玉を持って体当たり）でＨちゃんが轟沈したのです。 

Ｒ君　　「火力、射撃精度、機動力の面で圧倒的に遅れを取っているねえ」 
Ｏ君　　「あの子、児童野球クラブのエースだよ＾＾；」 
Ｍ君　　「クラブのレギュラーが数人混じっているな＾＾；」 
生駒　　「くっ、運動不足の我が軍では勝つことが出来ないのか！！」 

そんな事を言っている間にＴ君の顔面に雪球が命中！ 

Ｏ君　　「傷は浅いぞしっかりしろ！！」 
Ｔ君　　「･･････長官、パナマには、パナマにはまだ着きませんか？」 
Ｒ君　　「うわ言を言い始めた！もう、彼は駄目です(つД｀) 」 
Ｈちゃん「クーデターもまだですねえ(つД｀) 」 

別の意味で泣きたくなった生駒とＭ君とＨちゃん（戦線復帰） 
↑実際にあったやり取りです 

Ｈちゃん「こうなれば火力の集中で乗り切りましょう！私が指揮をとります！！」 
Ｍ君　　「よし！Ｈちゃんを指揮官として統制射撃を行う、射撃準備！！」 
Ｈちゃん「パンツァー・フォー！！目標、敵、機動部隊！！」 

Ｈちゃん「ファイエル！！」 
　　　　　　　・ 
　　　　　　　・ 
　　　　　　　・ 
　　　　　　　・ 
　　　　　　　・ 
結果、負けはしなかったのですが、全員着替える羽目になりました 

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730 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/15 22:54 ID:9Aon4FPw

私の話は以上です 

次回　「地獄の八甲田山−Ｒ君が来て２日目−」 

　　　山葵のおいしい季節。Ｒ君は生駒を引きずって山葵を取りに行こうとする 
　　　が、彼らの前には雪に埋まった険しい沢が立ち塞がるのであった 

　　　Ｒ君　「山葵を取りに行くぞー！！」 
　　　生駒　「いやだー！！死にたくねえー！！」 

　　　 

すいません、悪乗りしました 

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743 名前：生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日：04/02/16 00:46 ID:ZwhJHUb/

>>738 
流石に女の子がその台詞を言うことは出来ないでしょう＾＾； 
>>740 
生駒のすんでいるところは北陸３県のひとつです。 
もしかしたら、この地方独自の呼び方かもしれません 

追記 
雪合戦地方ルール　「血」、「肉」、「骨」 

血−−−雪が血に染まるまで戦う 
肉−−−体が腫れ上がるまで戦う 
骨−−−骨が砕けるまで戦う