835 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:50:49 ID:45GM702t
生駒の仕事場紹介
「南無阿弥陀仏」
「南無阿弥陀仏」
爽やかでない深夜の挨拶が、葬儀場にこだまする。
阿弥陀様の前に集う参列者たちが、憂鬱そうな顔で、花輪の側を通り抜けていく。
汚れを払うために心身を包むのは、漆黒の喪服。
喪服のタイは乱さないように、大声で雑談はしないように、
香典には住所、氏名明記がここでのたしなみ。
もちろん、焼香で位牌に灰を投げつけるなどといった、
はしたない参列者など存在していようはずもない。
黒騎士葬儀場(仮名)
二十世紀末設立のこの葬儀場は・・・・・・・・・まんどくせ
登場人物紹介
生駒 本人
Sちゃん 女の子(と本人は言い張る)、ぬるぽな生駒の同僚
T君 生駒の同僚、最近突っ込み役に手馴れてきた
I君 新入社員、生駒の同僚、
R君 韓国からの元留学生(現在、学校の教師)。生駒と仲がいい
生駒の影響で生粋のエロゲーマニアに変貌した。今も尚進化をし続けている。
長門さん R君の彼女、801な人でもある
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836 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:51:35 ID:45GM702t
小ねた1
12月末日近く
T君 「先輩、僕、今年のクリスマスも童貞で過ごしそうです(つД`) 」
生駒 「童貞というから格好悪いのだ!!私はT君の事をこう言おう!!!」
T君 「なんと!?」
生駒 「生涯不犯の男と!!!」
T君 「おお、そこはかとなくカッコいい!」
Sちゃん「あやまれー!上杉謙信に謝れーー!!」
あいかわらず阿呆な職場です。そんなある日、R君から小包が届きました。
『皆さんで分けてください♪』
備えられた手紙にはこう書かれていたのですが……
生駒 「ずっしりと重いな……」
T君 「R君からの小包か……なんだろ?」
Sちゃん「ふっ、わかってるくせにー」
一同 『だよなー、キムチしかないよなー、あはははは』
取りあえず開封。中から出てきたのは………
T君 「書籍!?」
生駒 「あやまれー!書籍に対してあやまれー!!これは同人誌だ!!!」
Sちゃん「個人が書いた漫画ですよね?」
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837 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:52:21 ID:45GM702t
おもむろに中を見る、生駒を除いた二人。
T君 「おおおおおおお、男同士が!!ナニしてるーー!!」
Sちゃん「あああああああ、なんで、なんでーー?」
生駒 「( ´∀`)そっかー、二人とも耐性がなかったかー」
生駒の妹、伊吹がそっちの方面で色々と活躍しているので生駒には耐性がありました。
そんな伊吹の口癖は
『お兄ちゃん、ホモだったら絶対受けだよねー。あー、ホモにならないかなー?』
地獄に落ちやがれこん畜生!!
生駒 「( ´∀`)さあ、みんなで分けるか」
二人 『いーーーやーーーだーーー!!』
生駒 「R君の遺品だ、分けないと彼に失礼だろ!!」
T君 「勝手に殺すなーー!!」
Sちゃん「なんで、R君、こんなの、送って、きたの?」
生駒 「R君の彼女はね、そっち方面に理解があってこんな同人誌を集めているんだよ(多分、執筆もしている)」
T君 「ああああああああああ」
生駒 「多分、長門さん。R君にも布教しようとしたんだろーね」
社長 「(いつの間にか入ってきている)そ、そーなの?」
生駒 「で、R君は始末に困って僕らに処理を頼んだんだろーねー」
I君 「(やっぱり、いつの間にか入ってきている)とことん、迷惑な話ですねーー!!」
生駒 「推理も終わったことだし、みんなで分けよう♪」
4人 『やーーーめーーーてーーー』
ちなみに私の推理は当ってました
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838 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:53:27 ID:45GM702t
結局、同人誌は生駒が引き取る事に
一同 『生駒さんってそんな趣味があったんだ(ヒソヒソ』
生駒 「(#´∀`)」
数日後
Sちゃん「ううう、おなか空いたよー」
I君 「奇遇ですね、…僕もです」
生駒 「おまいら、何でそんなに飢えているんだ?」
Sちゃん「コート買いました(´・ω・`)」
I君 「パソコンと彼女へのクリスマスプレゼントで……」
生駒 「そっかー大変だなー、T君今日は二人で寿司食いに行こう♪」
T君 「いいですねー、先輩のおごりですか?」
生駒 「ああ、まとまった金が入ったからな。別に構わないぞ」
二人 『憎しみで人が殺せたらーーー!!!』
生駒 「自業自得だ、コート着ながら飢えて死ね」
T君 「先輩金持ちですね?どこからそんなまとまったお金を?」
生駒 「( ´∀`)先日の同人誌を売ったら●万円になった」
全員 『……ええーー!!』
生駒 「同人誌の権利を譲ってくれてありがとう、諸君♪」
全員 『畜生ーーーー!!』
まあ、最初から換金するつもりで貰ったんですけどね
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839 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:54:36 ID:45GM702t
小ねた2
−訪問販売−
訪問販売の人が来ました。もちろん普通の訪問販売ではありません。
セールスマンは韓国人、そしてお勧めする商品は葬儀関係の小物です。
セールス「この数珠は独逸より取り寄せた琥珀を贅沢に使った一品で…」
生駒 「20万の数珠なんか買えるかー!!」
セールス「ではこれ、蝋燭に火をつけるだけでお経が流れ出します」
T君 「あー、トリビアでやってたなあ」
Sちゃん「つーか、お坊さんの仕事がなくなっちゃうからうちでは使わないよねえ」
セールス「では、この為になる仏教漫画全108巻!!」
社長 「うずうず」
生駒 「早まっちゃだめだー!!社長ーーー!!!」
もう、なんていうか、よくもここまできわものを集めたなあというような商品ばっかりを勧めてきます。
セールス「では、この防犯グッズ!!この杖のこのボタンを押すと杖の先から催涙ガスが出ます!!!」
生駒 「普通にその杖でぶん殴った方が早いのでは?」
セールス「そんなあなたにお勧めなのがこれ!!特殊警棒!!!←本当にあった^^;」
T君 「あなた、本当に仏教関係の訪問販売人?ですか?」
セールス「この、卒塔婆立てなんかは50本の卒塔婆を収納できます!!!」
生駒 「ここの墓場見たか?卒塔婆使っているうちなんて一軒もないぞ?」
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840 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:05/01/30 19:55:33 ID:45GM702t
セールス「なら、この・・・・・・」
Sちゃん 「あなた、この仕事やっててつらくないですかw?」
セールス「畜生ーー!!そうだよ!ウリも!!こんな仕事やりたくねえよ!!!」
生駒 「流石Sちゃん、あっさり止めを刺しにいったー。そこに痺れる憧れるーー!!」
セールス「でも仕事なんだからしょうがないじゃないか!!畜生!畜生!シッパル!!」
胸につかえていたものを一気に噴出させたセールスマン。ところどころ母国語が聞こえます。
社長 「まあ、こーいう世間の荒波にもまれて人は大人になっていくんだよ」
セールス「お願いします!!おれ、今月はまだノルマ果たしてないんです!!買ってください!!!」
浮き沈みが激しい人です。
T君 「なんか、まともで使えそうなのないんですか?」
セールス「買って頂けるのですか!!ではこの合掌人形や紋付き提灯などは……」
生駒 「おまえ、学習してないだろうーーー!!!」
Sちゃん「ノルマ果たせないわけが判ったような気がする」
生駒 「猿でも分かるような事を自信満々にいうな」
Sちゃん「(#´∀`)」
数十分後
セールス「ありがとうございます!これでわが社に大手を振って帰れます!!」
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一同 『……これからの彼の人生に幸あれ 無理だろうけど』