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R君シリーズ14 「恐怖と神秘に満ち溢れている韓国の親切編」 | |||||||||||||||||
生駒 ◆S3iyOiMLIA 氏 | 10← | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | EX |
318 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:50:35 ID:V/eUfV1y 7月も半ばの頃です、生駒は昼休みなので某マッサージラブコメな漫画を読んでました。 ちなみにSちゃんは丸太吸血鬼もの、T君は戦災復興漫画を読んでます。つくづく漫画の好きな職場です。 そんな折に社長の一言(ちなみに社長は男子高校生子育て漫画を読んでました) 社長 「そこな三人、研修旅行へ行ってきなさい」 生駒 「はい?」 社長 「奈良で”全国○○青年の集い”があるからそこに行ってきなさいといってるの」 T君 「えーと、それって予約制では?」 Sちゃん「しかも開催日が7,31・8,1!?今からじゃ間に合いませんよ」 社長 「ああ、半年前にもう予約してあるから」 T君 「いや、その日は休業日……いや、いいです_| ̄|○ 」 生駒 「普通、こういう場合1ヶ月前に告知しません?……いや、いいです_| ̄|○ 」 Sちゃん「わたし、友達と遊びに……いや、いいです_| ̄|○ 」 こういう時の社長はなにを言っても無駄です。 社長 「それから生駒君。業務命令です」 生駒 「はい?」 社長 「怨念女優漫画と、義手義足錬金術師漫画と、師匠にいたぶられる格闘漫画を貸してください」 生駒 「……はい」 どーでもいいですけど、社長も漫画好きなのは生駒が原因です。あの時”○客商売”漫画Ver持って行かなければ_| ̄|○ 仕事へ合法的に漫画を持っていける(社長が読む)会社はそう多くはないんじゃないでしょうか? 社長 「あと、これ、娘が好きだから家に持って帰っていい?」 生駒 「……好きにしてください」 ------------------------------------------------------------ 319 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:51:53 ID:V/eUfV1y 研修日前日、生駒たちは社長を伴って激励会という名の飲み会へ 生駒が在日の兄ちゃんにからまれる、Sちゃんの唇が激しく燃え上がるなどのハプニングを経た夜更け AM0;00 生駒 「そろそろ解散しません?」 T君 「いや、夜はまだまだです!!」 在日兄 「わたしー、おいしい店知ってるー」 社長 「おーし、そこに行こう」 AM1:00 生駒 「明日じゃなくて、今朝の5時集合ですよね…そろそろ、かいさ」 Sちゃん「まだまだ行くよー」 在日兄 「わたしー、ラーメンたべたいー」 AM3:00 T君 「そりょそりょ、かいしゃんひまひょーかー」 Sちゃん「おーけーおーけー、へい、たくしー」 生駒 「………おえっぷ」 さんざん飲み食いした結果、生駒は見事に風邪をひきました。 で、奈良へ向かう車の中 Sちゃん「ゴクゴクゴク、ぷはーっ、朝から飲むビールはおいしいねえ」 T君 「姉さん姉さん、僕と先輩にもビー、って先輩!大丈夫ですか!!」 生駒 ⊂⌒O。Д。)⊃ ……二日酔いと、風邪と寝不足のトリプルパンチは非常に苦しいです ------------------------------------------------------------ 320 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:52:49 ID:V/eUfV1y 奈良県、某ホテルにて全国○○青年の集いは始まったわけですが、生駒は半分死んでました。 そんな時です、韓国から来たL君、Kさんに出会ったのは セレモニーが終わって交流会、世界各国の○○僧侶と楽しく歓談する時間なのですが、生駒はそんな事をしている余裕は ありませんでした。熱っぽい体、ふわふわした感覚から一気に極寒の世界へ。会場のよく冷えたクーラーがさらに追い討ち L君 「わっと、はぷーん?」 生駒 「対艦ミサイル!?」 T君 「ハプーンって対艦ミサイルでしたっけ?」 Kさん 「わっと、はぷんん?」 R君のように日本語に堪能な人が集まっているわけではありません。必然的につたない英語で会話する事に T君 「ひー、ヒー ハヴ ア シック」 生駒 「……アンド、ベリーコールド ……プラス、タイヤド?」 T君 「うおー、下手糞な英語ですね。通じますかね?」 生駒 「てめー、人のことが言えるのかよ!!」 通じました Kさん 「れありー!?あーゆーおーるらい?」 生駒 「アイムダイイングウィズコールド(寒くて死にそうだと言いたかった)」 L君 「だいにんぐうぃずこーるど!??」 台所が寒くてどーする、まあ、拙い英語を使う私が悪いんですけど ------------------------------------------------------------ 322 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:53:55 ID:V/eUfV1y 日韓拙い英語合戦は通訳の人が来るまで10分ほど続きました。 その間、生駒はカタカタ震えていたわけですが、それをよーやく理解したL君はおもむろにジャケット?を脱ぎます。 T君 「や、やらないか?←本当に言いやがった」 生駒 「黙ってろ、このシリーズ人間の屑!!」 で、生駒にかぶせる L君 「あーゆーおーけー?」 生駒 「センキューヴェリーマッチー」 多少汗臭かったですけどそんな事を気にしている状況ではない生駒は感激しました。 だが、彼らの親切はこんな事では終わらない!! むぎゅっ Kさん 「あーゆーうぉーむ?←風邪で寒がってる聞いてかなりあせってたらしい」 生駒 「せ、センキュー」 後ろから抱きつかれたし(…胸でかかった) 嬉しくなかったと言えばいろいろな意味で嘘になりますが、もうちょっと他に方法がなかったのでしょうか? 通訳 「えーと、毛布掛けた方がいいような( ; ´Д`)」 Kさん 「……いっつらいとあんさー」 ------------------------------------------------------------ 323 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:55:01 ID:V/eUfV1y L君とKさんの親切攻勢は夕食時にも止まりませんでした(バイキング形式)。 多少、体調の良くなった生駒に何かと世話を焼いてくれます。 餓鬼どもが群がるテーブルに突入、確実に戦利品を持ってきてくれます。が、 L君 「これ食え」 生駒 「ローストビーフに海老チリかよっ!!」 胃の弱ってる病人にそれはないだろ!! 親切は無碍には出来ないので無理やり食いました。 彼はそれを見ると嬉しそうにまたもやテーブルに突入!!すぐに戻ってきます!! 生駒 「今度は柿の葉寿司にハンバーグとミートソースかよ!!」 T君 「せ、先輩。きついなら無理して食べない方が」 生駒 「食ってやる!食ってやるさ!!」 それに負けじと、Kさんがテーブルに突入!!で、持ってきた戦利品は…… 生駒 「…皿に一杯盛られたケーキ」 Sちゃん「私はケーキのお供に濃く淹れられた珈琲を持ってきました♪」 L君 「( ´∀`)(ニコニコ」 Kさん 「( ´∀`)(ニコニコ」 Sちゃん「( ´∀`)ヶヶヶ(ニコニコ」 生駒 「(親切に殺されるかも)ありがとう!!みなさん!!!では、いただきます!!!←やけくそ」 ------------------------------------------------------------ 325 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:56:21 ID:V/eUfV1y 食事が終わり割り当てられた部屋に戻りほっと一息 ………生駒は油断していました、彼らの親切心を甘く見ていたのです。 PM9:00 右手に焼酎、左手に韓国海苔、心に鋼鉄の意思を込めて彼らは増援(通訳)を連れてやってきました。 L君 「韓国での風邪を治す民間療法をしてあげよう♪」 生駒 「戦力を増強、逃げれぬようにしてから一気に殲滅か( ´∀`)←観念した目」 T君 「親切って怖いですねえ←巻き込まれないように離れてる」 Kさん 「まず風呂を沸かします!!」 Sちゃん「イエス、サー!」 Kさん 「そして、その中にこの魔法の粉を入れます!!」 Sちゃん「唐辛子ですね!直ちに実行いたしますサー!!」 Kさん 「なんでわかったの?それはともかく、そして患者をこの中に入れます!!」 生駒 「( ´∀`)←観念した目」 20分後 生駒の唐辛子煮込みが完成、汗と痒み(生駒は皮膚が弱いです)が止まりません。 L君 「次は韓国名物の焼酎に唐辛子を入れて燗します!!」 T君 「韓国名物の焼酎って……思いっきり”いい○こ”って書いてあるー!!」 L君 「なにも・問題は・ない」 Sちゃん「なにも問題はありませんサー!!」 生駒 「おまえら俺が風呂入っている間に一杯やってたなー!テンション高すぎるぞ!!」 兄妹 「さあ、飲むのです!!」 生駒 「(つД`) グビグビ」 T君 「えーと、先輩って二日酔いも併発していなかったっけ?」 Sちゃん「あの勢いは私には止めれませんサー!!←めっちゃ楽しそう」 Kさん 「そして寝かせます!!」 ------------------------------------------------------------ 326 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/12/04 23:57:26 ID:V/eUfV1y AM0:00 生駒はT君に叩き起こされました T君 「みんなが楽しそうに飲んでる間!何一人寝てるんですかーーーー!!!」 生駒 「Σ( ̄□ ̄;めっちゃ暴虐な台詞だーーー」 ブラジルな人「かけつけ3杯、さあ飲めーーー!!」 生駒 「Σ( ̄□ ̄;なんか5人ほど増えてる!!!」 カナダな少女「梅チューハイもあるよー!!」 生駒 「誰だ!!こんな日本文化?教えたのは!!」 Sちゃん 「はーーーーい」 ハワイな男性「韓国海苔も食えー」 どーでもいいですけど、外国の真宗僧侶の場合スーツの上に黒衣、袈裟を着けるらしいです(ハワイ、ブラジル問わず)。 そんな話で盛り上がりつつやはりAM3:00ごろ宴は解散しました。で、生駒はというと AM8:00 生駒 「_| ̄|○ 」 T君 「えーと、僕がいうのもなんですけど」 Sちゃん「なんで、あの無茶苦茶な状況の酒宴を経て風邪が完治しているの?」 生駒 「_| ̄|○ <なんでだろー?」 ああ、韓国の親切って恐怖と神秘に満ち溢れていると実感した研修旅行でした。