409 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:43:10 ID:viVv6Qzc
生駒の仕事場紹介
「南無阿弥陀仏」
「南無阿弥陀仏」
爽やかでない深夜の挨拶が、葬儀場にこだまする。
阿弥陀様の前に集う参列者たちが、憂鬱そうな顔で、花輪の側を通り抜けていく。
汚れを払うために心身を包むのは、漆黒の喪服。
喪服のタイは乱さないように、大声で雑談はしないように、
香典には住所、氏名明記がここでのたしなみ。
もちろん、焼香で位牌に灰を投げつけるなどといった、
はしたないぬるぽな参列者など存在していようはずもない。
黒騎士葬儀場(仮名)
二十世紀末設立のこの葬儀場は・・・・・・・・・まんどくせ
登場人物紹介
生駒 本人
伊吹 生駒の妹
部下S 女の子(と本人は言い張る)、トラブルメーカー、生駒の同僚
T君 生駒の同僚、最近突っ込み役に手馴れてきた
Hちゃん 生駒の同僚、部下Sのさらに部下という悲惨な立場にいる。生駒の釣り友達で????
R君 韓国からの元留学生(現在、学校の教師)。生駒と仲がいい
生駒の影響で生粋のエロゲーマニアに
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410 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:43:42 ID:viVv6Qzc
R君からメールが来ました。
R君「たまきがー!たまきがーー!!」
生駒「・・・買ったのか。つうか、その類稀なる言語能力をなんに使ってるんだ(R君は4ヶ国語くらい読み書きできます)」
R君「ヒロインが淫売なんて反則だーー!!」
生駒「・・・・・・・・・いや、まあ、元気出せ。換わりにおれが幻想水滸伝4を送ってやろう」
R君「( ´∀`)やったあ♪」
伊吹「・・・・・・鬼だ」
幻想水滸伝Wの大まかなあらすじ
スノウです・・・戦闘でビビッて部下を見捨てて逃げました・・・団長に殴られました・・・
スノウです・・・名誉挽回のつもりで海賊を追撃したら・・・団長に殴られました・・・
スノウです・・・親のコネで団長になったあと、任務から帰ったら、売国奴扱いされて、国に戻れませんでした・・・
スノウです・・・海賊になって売国奴扱いしてきた国に復讐しようとしたらでっかい船があるんですよ・・・ケンカ撃ったら捕まりました
スノウです・・・なんであいつには人が集まって、僕の元からは去っていくんでしょうか?親友は僕を見て笑いながら言いました「首を落とせ」
スノウです・・・スノウです・・・スノウです・・・スノウです・・・スノウです・・・
主人公はこいつの小間使い兼ライバル。普通ENDは水葬。HAPPYENDは島流し・・・・・・なんつーかすさまじいゲームです。
まあ、そー言う話は置いといて
【お盆で墓場】R君と仕事をして困った事【外伝】
R君がまだうちの葬儀社でバイトしていた頃の話です。
生駒 「では、これからお墓に行きます」
部下S「あの、今、夜なんですけど」
生駒 「夜だからこそやれる仕事もあるんです」
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411 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:44:18 ID:viVv6Qzc
生駒 「墓場に着きました」
R君 「・・・・・・あの、ポツリポツリと明かりが見えたりするんですけど・・・・・・人魂?」
T君 「Σ( ̄□ ̄;いやだー!!僕、おうちに帰るーーー!!!」
生駒 「あれは蝋燭、線香の火です」
R君 「よ、よかった」
生駒 「まあ、ここは300年ほど前からのお墓もあるので、もしかしたら本物もあったりするかもしれません」
二人 「・・・・・・・・・・・・」
T君 「か、帰っていいですか?」
生駒 「ちなみに我々の任務は蝋燭、線香の火を消す事。並びにお供え物の回収です」
R君 「( ; ´Д`)僕らの要望は無視ですか」
生駒 「ちなみに回収したお供え物は各自の好きにしてください」
T君 「・・・・・・・・・いいのかなあ?」
生駒 「ちなみに去年私はビールを二十数本GET♪しました」
二人 「「まかせてください!!!」」
現金な奴らです。
【解説】
火のついた蝋燭、線香は非常に危険です。まあ、放っておけば自然に消えるのですが、最近増えてきた鴉がそれをおもちゃ
とにして遊ぶため、ここ数年、こまめに見回りをし火を消す事にしています。
ちなみにお盆の時期に寺が火事になるという事件が必ずありますが、これは前述のように鴉が原因です。
以上のことを踏まえて、皆さんもお墓参りの際は蝋燭、線香を必ず消すようにしてください。
ちなみにお供え物を回収するのも鴉がそれを荒らすためです。回収したお供え物は我々が毎年おいしく頂いてます♪
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413 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:45:10 ID:viVv6Qzc
夏、真夜中でもかなり暑いです。そして真夜中ですから誰もいません。
T君 「このくそ暑い中服なんざ着てられるかーーーー!!ふををををーーっ!!」
R君 「なにをー!!負けるかーーー!!!」
セクシーポーズを連発するT君に対抗し、R君は何故か上着を脱ぐと、シャツをびりびり破って上半身裸になった。
わずかに残るのはカフスとネクタイだけである。黒いネクタイが、はためく。太りすぎの胸が揺れる。
ああ、なんと言う変態。これだ、これが生駒はやりたかった。
ワープロ叩きながら生駒も脱ぐのである。乗ってきたぜ畜生め。
ーーーーーーーーーーーー<中略>ーーーーーーーーーーーー
約30分後、みんなで戦利品報告をしました。
上半身裸の男二人の黒スーツの男一人(生駒は人類の尊厳にかけて服を脱ぎませんでした)が両手にお供え物を持って
戦利品(略奪品とも言う。まあ、これも業務の一つなんですが)の報告をする姿は、即刻しかるべきところに通報され
てもおかしくはありません。
生駒 「ビール5本、瓜2個、煙草1箱♪」
T君 「ビール12本、日本酒3本、西瓜1個、巨峰1箱、桃、梨各3個♪」
R君 「ふっ、みんなまだまだだね< ̄ー ̄>←ニヒルな笑い」
T君 「一体何をGETしたんだ?」
R君 「お供え物SET(デラウェア一房、林檎、桃)×7!!」
生駒 「いや、それ食べれたもんじゃないぞ。お供え物専門の物だからおいしくないし」
R君 「Σ( ̄□ ̄;」
T君 「流石、今まで数々のお供え物を貪り食ってきたお供え物MASTER!!このTは感服いたしましたぞ」
生駒 「人聞きの悪い事言うな!!」
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414 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:46:16 ID:viVv6Qzc
R君 「・・・・・・お供え物MASTER。・・・電光石火!供えGUYを思い出した」
生駒 「突っ込まん!突っ込まんぞ!!突っ込まんのじゃよー」
T君 「突っ込んでるじゃん( ; ´Д`)」
R君 「そして!!ビール7本!!!」
T君 「僕の勝ちだね」
R君 「ふっ、そして、そしてーー!!」
生駒 「早く言え(#´∀`)つ>∀`>」
R君 「メロン1個GET−−−−−−−っ!!」
T君 「メロン!?あのメロン!?」
R君 「そう!!あの伝説のメロンです!!」
生駒 「( ; ´Д`) 剛毅な参拝客もいたもんだ」
T君 「この形!この匂い!!まさしくメロン!!!」
R君 「あんまり見るんじゃない!!味が落ちる!!」
T君 「そ、そうだった、僕としたことが・・・迂闊だったぜ」
R君 「とりあえず、拝んでみよう。こんな逸品今まで見たことない」
T君 「む、グッドアイディア♪」
かくして箱入りメロンをそこの墓場に立てかけやおらメロンを拝み始める二人。
真夜中の墓場で上半身裸の男二人と黒スーツの男一人がメロンを拝む姿は即刻射殺されても文句は言えません。
生駒 「・・・この香り、もしかして夕張メロンか!?」
T君 「生駒さん!!それ本当ですか!!!」
R君 「夕張メロンってあの伝説中の伝説!!?」
T君 「ああ、これさえあれば魔王でさえ瞬殺だ」
生駒 「どこの戦略兵器の話をしているんだ、おまいらって・・・」
R君 「命名【戦略的夕張メロン】」
T君 「むう、エクスデスやデスピサロすら1TKILLできそうな感じだ」
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417 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:47:02 ID:viVv6Qzc
かくして【戦略的夕張メロン】をGETした我々は帰路に着きました。
T君 「しかし先輩、よくこのメロンが夕張メロンって分かりましたね」
生駒 「ああ、食べた事があるからな」
二人 「「・・・・・・・・・・・・」」
T君 「先輩は世界の敵です」
R君 「ピーピピピーピーピー」
生駒 「なぜ、口笛でマイスタージンガーを鳴らす!!しかも音程が合ってない!!」
T君 「竹田君、君は世界の敵だ!!」
生駒 「誰がわかるんだよ、そんなマイナーなネタ!!しかも竹田君はブギーポップの親友でしょ!!」
R君 「悪・即・斬!!御行仕立て奉る!!」
生駒 「わけわからんし!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
まあ、いろいろあって葬儀社へ戻りました。
T君 「というわけで、先輩がフルーツを切り分けてください」
生駒 「なんでまた」
T君 「ホストクラブでバイトしていた先輩には得意技でしょ」
生駒 「まあ、たしかに俺の作ったフルーツの盛り合わせには定評があったが」
R君 「生駒ーー!!なんて羨ましいバイトをしていたんだー!!」
生駒 「トイレ掃除やゴミ出し、食器洗いのバイトが羨ましいのか?」
T君 「その頃からなんでも屋だったんですね」
生駒 「(#´∀`)やかましい!!」
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418 名前:生駒 ◆S3iyOiMLIA 投稿日:04/09/14 21:47:41 ID:viVv6Qzc
なんとか、盛り付けは終わりました。
自分で言うのもなんですがなかなかの出来です。
生駒 「海をイメージして盛り合わせてみました♪」
R君 「海というと、トラファルガー海戦?」
生駒 「いいから黙って食え」
Sちゃん「夕張メロンおいしいねえ( ´∀`)」
T君 「・・・・・・S先輩、なんでこういうときに限って残業しているんですか!!」
R君 「あああ、【戦略的夕張メロン】の取り分が減っていくーーー(つД`) 」
生駒 「なあ、俺、まだ作業中なんだけど」
生駒はその時、巨峰の皮と種を取ってブランデーに漬け込む作業の真っ最中(酒にあうんだなこれが)
Sちゃん「私、今なら清国末期の列強の気分がよく分かります!!」
R君 「乗り遅れた生駒はさしずめ日本ってところだね♪」
生駒 「・・・・・・無駄に博識だな、おまいら(畜生、いつか殺してやる)」
T君 「このとろけるような甘さの中にある苦味がもうたまらないっす!!」
Sちゃん「うんうん、この苦味が【戦略的夕張メロン】の甘さを引き立ててるね♪」
R君 「あああ、こんなおいしいものがあるなら、日本を母国にしたい(うっとり」
生駒 「・・・・・・・・・(ちょっと待て・・・苦さ?)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・翌日
生駒 「な、なあ、正露丸飲むか?(←何とか数切れありつけた)」
T君 「い、頂きます(←1日で13回もトイレに駆け込んだ)」
R君 「ああ、おいしかったなあ< ´∀`>♪」
Sちゃん「おいしかったねえ( ´∀`)♪」
今回の教訓:軍隊にいた奴の腹はかなり丈夫。一緒に付き合えばただではすまない
えーと、過去話とここ最近の話に分けようとしたら過去話がえらい量に・・・今回はこれで勘弁してください。