共同開発=ウリに技術教えるニダ
84-370氏  




370 名前:マンセー名無しさん 投稿日:2005/07/09(土) 02:46:53 ID:72Kc3C/d

 えーと、ずっとRomだけで生きて行けると思っていたのですが、本日 
遂に職場で小ネタ収集をしましたので初カキコよろしいでしょうか。 
正直、我が社ではまだだれも困っていないし、先の話なので実際に 
困った事態になるのかどうか未定ですし、実はメインで困るのは 
ライバル企業なのですが。 


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375 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 02:54:12 ID:72Kc3C/d

 では、投下します。 
始めにお断りしておきますが、業種と業務形態の関係上、肝心な 
部分をかなりぼやかしておかなければならないために、相当に 
不完全燃焼感溢れる報告になってしまいます。では次から本文。 

 小生は国内の某大企業にて仕事をしております。当社では某大国の 
某大企業(仮にA社とする)と共同で我々庶民に大きな恩恵を与えて 
くれる巨大機械の次期製品において、かなり大事な部分を開発、製造 
することになっています。当然小生も関わってタイトなスケジュール 
の中でなんとかやり繰りしております。  


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378 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 03:00:29 ID:72Kc3C/d

 この新製品の特徴としては、過去に例を見ないほど大きな規模で 
某特殊新素材を採用している事が真っ先に挙げられます。この特殊な 
新素材は、A社の既存製品でも今回より小さな部位では採用されては 
いましたが、今回ほどの規模で使うには大変な技術開発とノウハウの 
蓄積が必要となります。 


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379 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 03:05:41 ID:72Kc3C/d

 さて、A社には大きなライバル会社(仮にB社とする)がいます。この 
B社がA社のくだんの新製品よりやや遅れて、競合しまくりの新製品を 
市場に投入してくる予定になっています。しかも我々のと同じ新素材を 
我々のと同じ部位にふんだんに使うとの事前情報まで出ているため、 
A社も我々もこの競合製品をかなり神経質に意識していました。 

 コンセプトがかなりカブっているために、スケジュールを遅らせて 
B社に先に市場投入される事が絶対に許されないのです。想像以上に 
新素材使用のノウハウ蓄積に時間を取られてしまったため、どんどん 
スケジュールがタイトになってくる重圧に根性で立ち向かう毎日 
でした。 

 「いました」「でした」、と過去形で書いたのは本日ミーティング中に 
新製品プロジェクトのお偉いさんの口からとんでもない事実が語られたからで 
あります。 


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382 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 03:10:29 ID:72Kc3C/d

 なんでもB社は、新素材を使う部分の開発と製造をよりによって彼の国の 
企業に発注する線で動き始めているらしいのです。この言葉を聴いた瞬間、 
小生は肩の力がスーッと抜けて行きました。彼の国ではこの素材での部品 
作製のノウハウが全く無い上に、ノウハウがあったとしても絶対にB社の 
要求品質をクリア出来ないことが容易に予想されるからです。 

 口先だけのその場しのぎで相手を言いくるめるのが妙に得意な彼の国 
企業のことですから、きっとこの美味しい巨大プロジェクトを是が非でも 
受注しようとすることでしょう。そうなったら我が社としてもA社としても 
しめた物。最大のライバルが戦線離脱することになるのです。まあ、やや 
心外なのは、我が社がB社から彼の国企業と同列に扱われているような気が 
しないことも無い、と言う点ですが(我が社はB社とも現在進行形で取引が 
あり、良好な関係を保っているので同列云々は冗談です)。 


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384 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 03:16:03 ID:72Kc3C/d

 しかし、罠はいつも最後に潜んでいるのです。この新素材での大部品作製に 
おいて既に実績のある我が国企業(当然、我が社を含む)に、彼の国企業から 
業務提携、共同開発の打診が何度も来ている、と衝撃的な言葉がお偉いさんの 
口から発せられたのです。「いろいろなデリケートなファクタを考慮した上で 
慎重に対応している」とのことでしたが、過去の数多の例を考慮して、絶対に 
蹴ってもらいたい物です。 

とまあ、現状ではこんなところです。 
技術立国としてのプライドも、技術も売り渡してはいけませんよね。 
100%パクラレル...  


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389 名前:370 投稿日:2005/07/09(土) 03:22:52 ID:72Kc3C/d

一日中もやもやしていた物をここで吐き出してすっきりしたので、 
ようやく寝られます。さーて、明日も出勤だし頑張るぞー、と。 
それでは皆様、お先に失礼致します。