祖母の若い頃(終戦後)の話

946 名前:マンセー名無しさん 投稿日:04/09/08 23:30 ID:VojM4dZ3


私ではなく、祖母に起こった事なのですがよろしいでしょうか? 
古い話ですが、ふと思い出したので記念にこちらに残してみたいので。 

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949 名前:946 投稿日:04/09/08 23:38 ID:VojM4dZ3


では始めます。少し長いかもしれませんがよろしくお願いします。 

これは私の祖母の若い頃(終戦後)の話です。 
私の祖母の自宅は曾祖父の経営する建築屋の事務所も兼ねてました。 
曾祖父は半隠居状態で田舎に引っ込んでましたから 
会社の経営は実質、祖母と祖父がしていたのではないでしょうか。 

ある時、受注した仕事を下請けに出したところ 
その下請け業者はトンズラしてしまいました。 
するとその業者から仕事を請け負っていた業者、つまり孫請けが下請けから金を支払って
もらっていないから、その大元であるこちらに支払うように要求してきたのです。 
祖母は当然その要求を拒否しました。下請けには既に金を支払っていたからです。 
(どの段階で支払ったのかは詳しく聞いてないので分かりません) 
それにその孫請けとは直接取引していた訳ではないので支払う義務もないでしょう。 
ですから孫請けから何度要求されても断り続けたのです。 

するとある日、その孫請けは893を引き連れて事務所に乗り込んできたのです。 
そうです。その893がニダーさんだったのです。 
893のニダーさんは金を払うようにワメキ散らします。 
私の祖父はビビッて裏に引っ込んでしまったそうです。 
ですから祖母は祖父の事をいつもいざという時ダメだった、と言ってます。 
孫請けとニダーさんの相手は祖父がする事になったのです。 
まだ子供だった私の父と叔父が部屋の片隅からそれを見ていたそうです。 
ニダーさんと孫請けは金を払えの一点張り、祖母は断り続けます。話は平行線です。 
すると893のニダーさんはいきなりドスを取り出すと 

   「払えって言ってんのが分からんのか!!」 

と大声で怒鳴りながら目の前の机にドスを突き刺したのです。 
片隅で見ていた父と叔父は小便がチビリそうな程怖かったそうです。 
当たり前です。ドスですから。 

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950 名前:946 投稿日:04/09/08 23:42 ID:VojM4dZ3


ですが私の祖母は違いました。 
顔色一つ変えず立ち上がり机に刺さったドスを引き抜くと 

   「こんな危なっかしいものはしまいなさい。」 

と静かに言うと、ドスを893のニダーさんの方へ放ったのです。 
祖母の意外な行動にニダーさんと孫請けは戸惑います。 
静まる事務所にはカランカラーンというドスの転がる音が響くだけです。 
そして祖母は二人に金を支払わない事を告げ、帰るよう言ったそうです。 
孫請けと893のニダーさんはあきらめたようで席を立ちました。 
その時、祖母は再び意外な行動をとります。 
893のニダーさんを呼び止めると 

   「手ぶらで帰ると大変やろ?これで何か食べなさい。」 

と言って自分の財布からいくらか札を取り出しとニダーさんに握らせると 
ついに893のニダーさんと孫請けを追い返してしまったのです。 
部屋の片隅で見ていた私の父と叔父は子供ながら母の偉大さを実感したそうです。 

ところが翌朝です。 
自宅の前に一人の男が佇んでいたのです。 
そうです。あのニダーさんが祖母を待っていたのです…。 

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953 名前:946 投稿日:04/09/08 23:49 ID:VojM4dZ3


もう分かっている人もいるでしょうね。 

祖母の姿を見止めるとニダーさんは近寄ってきます。 
祖母は身の危険を感じたそうです。 
“ドスで刺されるのでは?”という思いが頭をよぎります。 
逃げようにもニダーさんはもう目の前です。 
そしてニダーさんは口を開きました。 







   「姐さん!何かお手伝いさせてほしいニダ!」 

ニダーさんは手をもみながらそう言うのです。 
祖母はあきれてうちはその筋の人を使う事はない旨を告げ、帰るように言ったそうです。 
しかし、ニダーさんは引きません。 

   「帰らないニダ。ウリは姐さんについて行くニダ。」 

もう分かりますね。 
私の祖母は兄貴認定ならぬ、姐御認定されてしまったのです。 
その後、ニダーさんは2週間近く付きまとってきたそうですが 
祖母が無視をし続けている内にいなくなったそうで 
これ以上そのニダーさんに困らされた事はなかったそうです。 

ちなみに祖母は朝鮮人の扱う時は序列を理解させさえすれば 
犬のように従うと言っていました。 
ニダーさんの行動は斜め上ではなかったかもしれませんが 
私の周りで唯一と言えるネタだったので・・・。 
駄文にお付き合い有難うございました 

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960 名前:946 投稿日:04/09/08 23:58 ID:VojM4dZ3


>>955 
祖母は昭和一桁生まれだったと思います。 
ただ、上述の曾祖父がとても厳しい人だったと聞いています。 
なんせ祖母が子供の頃から毎朝5時に起こして家の掃除をさせていたそうですから。 
起こし方もなかなか豪快です。 

   「早く起きろ!電車走ってる時間に寝てるとは何事か!」 

ですからw 

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972 名前:マンセー名無しさん 投稿日:04/09/09 01:04 ID:WRQeeZcr


ウチの親父は戦後炭鉱へ行って、食い物が無いからダイナマイトなめてたっ 
て母から聞いた。なぜダイナマイトをなめたかと言えば甘いからだそうです。 

んで、結局食い物なくて重労働だから炭鉱から逃げ出して、炭鉱の近所の人にかくまって
貰ったそうな。後で祖母と父とでかくまって貰ったお礼をしにいったそうです。 

工場じゃなくて炭鉱で働いていた朝鮮人が逃げたとしても、漏れ的には笑えない。
実際、自分が食い物もロクに無いところで重労働しなくちゃいけないんなら、
いくら賃金が高かろうが逃げ出してるだろうから。 

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975 名前:966 投稿日:04/09/09 02:09 ID:kvc+tzVl


>>972 
あなたのレスを読んで祖母の話の書き忘れた部分を思い出した。 
逃げてきた朝鮮人に、結構日本人が食べ物をあげてたそうだ。 
匿ってあげたりさ。 

その挙句、終戦を迎えるとああいう惨劇になるのだよ。 

母に、三国人暴動という言葉を聞いたことがあるか? 
と質問したら、流石に幼すぎてて覚えていないのだわ。 
ところが、朝鮮部落という言葉は知っていた。 
祖母達に、あそこは怖いから近づくな、と若い時に 
言われてたから。 

その場所が、大した事の無い地方の小さなJRの、 
二つの出口側それぞれ一つずつにあったのだよ。 
駅前一等地という例の奴さ。 

話聞くと、結構ショックを受けるもんだよ。 
一時の親切心やお人よしの結果、先送りになってしまったのが 
在日問題の発端だとつくづく思う。