元在日帰化人bald

699 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/17 03:11 ID:rrqckq4a


過去ネタ第二弾です。 

二年ほど前になります。
当時所属していたプロジェクトには担当営業というものが居りました。 
この担当営業は元在日帰化人でbaldといいます、年齢は私より10歳くらい上なのですが
使えない営業でした。
 
基本的に顧客との打ち合わせにはこのbaldが同席したのですが、毎回顧客と喧嘩騒ぎに
なりました。そのとき私は外注として入ってまして、PMは4歳ほど年下の社員Aさんでした。 
小さなプロジェクトでしたが、社員Aさんにとっては初めてのPMでかなり緊張していたと
思います。 

私は一応年長者としてサポートを行っていましたが、会議などはPMとbaldそして顧客が
基本的な出席者となります。 
ある会議中顧客の注文に対してbaldが難癖を付けました。 
曰く 

・その機能は必要ない 
・その考え方は間違っている 
・そこは私たちの領分ではない 

等でした。 

まだ要求定義の段階で顧客のシステムに対する要望を聞く段階です。
問題点を指摘するのは早すぎる段階ですし、指摘するにしても指摘の仕方が問題あり
すぎます。その場は何とか治まったようですが、会議から帰ってきた社員Aは
かなり疲労困憊の様子でした。 
社員A曰く 

「いきなりお客さんに食って掛かるから何事かと思った。
 どうにか治まったけどこれからが心配だ。」 

とつかれきった表情で話しました。
社員Aがbaldになぜあのようなことを言ったのかを聞くと、 

「最初に強く言っておくと後々遠慮してくるから、あのほうがいいんだ。」 

だそうです。 

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788 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/18 00:55 ID:2hHfk0pN


さて、不安の幕開けとなったプロジェクトですが、基本設計も終わり詳細設計に入ったころ…

「見積もり金額間違えた。これじゃ赤字だ。」baldが血相変えてやってきました。 

どうやらbaldの作成した見積もりと、実際に掛かりそうな工数に差異があったようです。 
見積もり試算時に、散々その見積もりじゃだめだといっていたのですが、baldは聞き入れず 
自分の考えで見積もりを作成し、お客に提示していました。 

ネタ「だから言ったじゃないですか、これじゃあまずいですよって。」 
bald「いつそんな話をした。」 
ネタ「最初にしたじゃないですか、どのくらい工数掛かるか聞かれたから…」 
bald「あの金額じゃ受注できなかったかもしれない。お前は素人なんだから余計なこと言うな。」 
ネタ「…」(素人ってどういう意味だ?営業なら素人だけど…) 
bald「まぁいい、これから顧客の所にいって交渉してくる。
   何ちょっと脅せばすぐにうなずくさ」 

営業って脅すことなんか?なだめたりすかしたりはするだろうけど…
なんだかなぁと思いながら、関わるのいやだったんでほっときました。 
数時間後帰ってきたbaldは第一声で 

bald「これこれの機能が追加になった。それと納期は一月前倒しで…」 
ネタ「は?なんすかそれ?追加人員はいつくるんですか?」 
bald「追加人員なんてない、そんなことしたら余計赤字が膨らむ…」 

同行した社員Aから聞いたところでは、お客の担当が最初の人物からより役職の
高い人物に変わったそうです。
その挨拶を受けた後baldから機能追加と納期の前倒しを申し入れたそうです。 

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802 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/18 01:42 ID:2hHfk0pN


さて、そんなこんなでただでさえ忙しい所に余計な仕事も増え、四苦八苦していた時
プロジェクトのキックオフをやろうという事になりました。 
状況を察したお客様の提案であり、断る理由も無いため全員参加で行われました。 
酒も入り宴もある程度盛り上がったところで、baldが唐突にしゃべり始めました。 

「今回は事業部長様とお近づきになれて光栄です。」 
「さすがにエリートは周囲への気配りが行き届いてますね。」 
「これからも末永くお付き合いしたですね。」 

などなど、いわゆるおべんちゃらが続きました。
最初のうちは黙って聞いていた事業部長さんですが、あまりの卑屈さに嫌気がさして
きたのでしょうか、だんだんと表情がこわばります。baldはそんなことに気付きもせず、
お世辞が尽きたのか今度はメンバーの批評を行いだしました。 
曰く 

・社員Aはまだまだ駆け出しで、いろいろと面倒を見ている 
・友人ネタはわかりもしないのに口うるさくて困る 
・いい部下に恵まれない私は不幸だ 

等など、本人たちを前にして悪口のオンパレードです。
私たちも頭にきましたが、お客さんの手前乾いた笑いでごまかしていました。
そのとき 

「社員Aさんや友人ネタさんはよくやってくれている。
 それを上長が理解していないのはどういうことだ。」 

事業部長さんが切れてしまいました。
それまでも打ち合わせのたびに過剰なお世辞を言ったり、不平不満をもらしたり、
知ったかぶりをかましたりしていたbaldにかなりご立腹だったようでした。 
そのとたん、baldは身を小さくして押し黙ってしまいました。 
何とか取り繕いお開きになったその帰り道、 

「宴会の雰囲気を壊すなんてなんてTPOの心得が無い奴だ。
 大体あれだけ褒めているのに何で私が怒られるんだ。」 

とぶつぶつといっていました。 
そんなbaldをみて、こいつは駄目だとあらためて思いました。 

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811 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/18 02:54 ID:2hHfk0pN


さて、baldの莫迦さ加減に呆れつつもプロジェクトは進行していきます。 
baldのせいで期間は短い人員は少ないという中で、どうにかシステムを構築するために
私はがちがちのフレームワークを作成することにしました。
Webページを利用したシステムでしたので、文章と設定値のみ変更すれば動作するような
ものを作成することにしました。当然他の作業より時間が掛かります。
そのことでbaldは文句をつけてきました。 

bald「何でお前の所だけ遅いんだ、お前が遅いからほかに影響が出てるじゃないか。」 

確かに、私の作業が終わらないと後続の作業は出来ません。
ただ、まだ後続に入れるような状態ではなかったのですが、 

ネタ「遅れてるも何もこれの精度高めないとどれも動作しないですよ。」 
bald「そんなものは適当でいいんだ、動けば何とかなる。」 
ネタ「は?何莫迦なこと言ってんの?そんなもの納品できないでしょう?」 
bald「納品してしまえばこっちのもんだ。その後動かなければ別途請求すればいい。」 
ネタ「はぁ?…あんたと話してる暇は無い。どっかいってくれ。」 

頭にきてしまってかなり強い口調で言ってしまいました。 
baldは真っ赤になりながらも引き下がっていきました。 
そんなことがあった後、お客様との進捗会議があったのですが、 

部長「この部分の工数が非常に多いけど、なんでですか?」 
bald「この部分が今回の核になる部分で、精度をあげるために工数をかけております。」 
部長「ふーん、これってどんな機能なの?」 
bald「私が発案したのですが、この機能によりそれ以外の部分が非常に簡略化できます。」 
部長「ほう、という事は追加があっても工数は少なくすむんだね?」 
bald「う…」 

余計な事まで口走ってしまったbaldのために、追加作成分の工数は非常に安く
抑えられてしまいました。 

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821 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/18 04:23 ID:2hHfk0pN


そんなこんなで、どうにかプロジェクトも終盤に近づいたころ、baldにいきなり
呼び出されました。会議室にはbald・営業部長・事業部長の三人がまっていて、
何事とかと思い神妙にしていると、 

営業「今回のプロジェクトは大変な赤字になってしまった。
   その責任が君にあるそうだけど…」 
事業「報告では君がお客と仲がいいために、余計な情報を流して結果安くたたかれたそうだが…」 
ネタ「何の話ですか?」 
営業「しかも追加分もかなり安く見積もりさせられたようだけど…」 
ネタ「話がよく見えないのですが、いったいなんでそういう話になってるんですか?」 
営業「baldの報告では、君がお客に余計な入れ知恵をしたために安くたたかれたと
   なっているんだが?」 
事業「しかも、追加分にも簡単に出来ますと安請け合いしたそうだけど?」 
ネタ「ちょっと待ってください。そんな事実ありませんよ。
   何で私がそんなことしなきゃならないんです。」 
営業「顧客となあなあの仲になって、顧客に有利になるようにしたと報告されている。」 
ネタ「確かに顧客とはいい関係を築きましたよ。でも、それは必要なことでしょう。」 
事業「確かに必要なことだな。」 
ネタ「で、その上で顧客に良かれと思って諫言する事はあっても、こちらが不利に
   なるようなことは言いませんよ。」 
bald「うそだ、お前のせいでこんな苦労を背負う羽目になったんだ。」 
ネタ「とにかくそんな事実はありません。
   社員Aやそのほかのメンバーに聞いてもらえばはっきりします。」 
bald「うぅ…」 
ネタ「その上で本当にそんな事実があったなら、どんな処分でも受けますし契約も
   きってもらって結構です。」 
事業「もちろん社員Aやほかのメンバーにも聞くつもりだ。本当にそんな事実は無いんだね?」 
ネタ「ありません。むしろbaldのせいで苦労したんですから…」 
営業「わかった。戻っていい。後で結果は知らせるから…」
 
そんな事のあった夕方、事業部長・営業部長から直々に謝罪されました。
真実はbaldが悪くその濡れ衣を着せられそうになっていたのでした。 
baldは六ヶ月の減給処分をうけたそうでした。
その後契約を延長してほしいと頼まれましたが、付き合いきれないので丁重にお断りしました。 


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857 名前:友人ネタ ◆LBfshSzWDU 投稿日:03/12/18 21:55 ID:2hHfk0pN


昨夜は深夜の電波浴にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。 

おかげで仕事はうまくいきました。 
俺に後日談を…

baldの会社との取引終了から4ヶ月ほど、携帯にbaldから連絡が入りました。 
無視してもよかったんですが、bald以外の連中に迷惑掛かるのもいやだったんで携帯に出ました。 

ネタ「もしもし」 
bald「事業部長さんからご指名で依頼があったんで、来週の月曜日会社に来てほしい。」 
ネタ「は?無理ですよ、仕事あるし。」 
bald「こっちだって仕事だ、いいから来い。」 
ネタ「あのですね、もう契約切れてて関係ないんですけどね。」 
bald「事業部長さんには月曜に約束してしまったんだから、いまさら取り消せない。」 
ネタ「契約って意味わかります?とにかく行けません。」 
bald「こんなに頼んでるのになんだその言い草は、それにあれだけ面倒見てやったのに。」 
ネタ「行けないものは行けないんです。忙しいからこれで。」 

その後何回か電話かかって来ましたが出ませんでした。 
契約の意味わかってないですよね…