台湾君は下士官様

657 名前:一日一韓 投稿日:03/11/13 16:35 ID:U7CP64Fx


いつもはほのぼのスレにいるのですが、 
すごくやな香具師の思い出がよみがえってきたのでお邪魔いたします。 

今から十五年以上前、私はアメリカに留学していました。 
大学に附属している英語学校みたいなところに通い、クラスは 
南米人・中東人・日本人(私ともう一人)・台湾人、そして我らが韓国人という混成部隊。 
通い始めたころ、どういうわけかクラスの雰囲気が無茶苦茶悪く、 
イラン人がコロンビア人の背中にいきない飛び蹴りを入れ、 
それを見ていたブラジル人がガハハハハと笑うと台湾人がそいつに手刀を入れ、 
日本人の私ともう一人は呆けたようにポカンと口を開けている、 
なんてことがよくありました。ま、異文化コミュニケーションの誤りというやつです。 
そこにもってきて当時公開されていたヴァンダムの『Blood Sport』という映画が 
クラスで流行ったため、武道というか、「何か」が間違った形で伝わっていたようです。 
あ、韓国人は隅のほうで小さくなって、巻き添えを避けていました。賢明です。 
なにしろ、身長180センチ越えの猛獣みたいな奴らが竜虎決戦を行っているわけですから。 
もちろん、私も争い事は避けてました。というか、日本人は一目置かれていました。 
多分、先の『Blood Sport』で間違った日本観を持ったためだと思われます。 
そんな状況を韓国君が気に入るはずもなく……。 

と、前振りしたところで言っておきますと、この話、長くなります。 

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658 名前:一日一韓 投稿日:03/11/13 16:35 ID:U7CP64Fx


韓国君を除く各国の人は、概ね親日的でした。
親日になったきっかけは、武道でした。もっと言えば『Blood Sport』です。
私はヴァンダムに頭が上がりません。 

ある日、イラン君が私にこんなことを言い出しました。 
「日本人はみんな空手やってるんだろ? 喪前もやってるんだろ?」(←変な影響) 
やってません。ただ、柔道はかじっていたので、了解の上で一度大外刈をかけて、 
かるく投げたら「柔道、すげえ。おまえ、すげえ」と感動されました。 
それをみんなの前でやったものですから、何かあっても私たち日本人はケンカを
売られることはありませんでした。 
もちろん、日本人からケンカを売るようなことはありません。だって、外人、怖いです。 
とは言え、竜虎決戦(単純にケンカ)が起きるとクラスの空気が悪くなるので、 
私はたびたび火中に割って入りました。 

「お互いに言いたいことはあるだろうが、まぁまぁみんな、マターリしようよ」 

と、どこかのご隠居さんみたいなことを言うと、ほとんどの場合、収まりました。 
自然と彼らは私たち日本人の周囲に集まっていった、という塩梅です。 

 そんなわけで、ケンカは収まっても韓国君の腹は納まりません。 
彼は円の中心になっている私(というかもう一人の日本人Hさん)の座に自分が
いないことに腹を立てていたようです。そんなん言われても、ねぇ。 
そして、彼はついにジョーカーを切り出しました。 

「俺は軍隊にいたニダ」 

と。 

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659 名前:一日一韓 投稿日:03/11/13 16:37 ID:U7CP64Fx


中進国では徴兵制が敷かれていることがほとんどです。
中南米はもちろん、中東も台湾もそうです。
私は彼が何を言いたいのかわかりませんでした。しかし……。 
あっ、と思いました。よくよく考えたら従軍の経験が無いのは私たち日本人だけ。 
日本には自衛隊はあっても軍隊は無く(←タテマエ)、志願制です。 
韓国君は私をターゲットにピンポイント爆撃を行ったのです。 

コロンビア君もブラジル君も口々に
「それがどうしたんだよ」「俺も軍隊にいたよ」とつっこみを入れます。
しかし、韓国君にいつものオドオドした態度は見られず、堂々としています。
そうです、彼は日本人たちに、なかんずく私に 

「僕ちゃん、軍隊に行ったことないの」 

と言わせたいがために、軍隊の話を持ち出したのでしょう。
韓国君は私の目を見据え、しきりに「日本1君(私)、日本2君(Hさん)、
君たちはどうなんニカ?」としつこく聞いてきやがります。
「軍隊に入るとやっぱ男らしくなるニダ」などと吹いてます。 
正直に
「日本は完全志願制なんじゃ、(゚Д゚)ヴォケ! 」と言おうとした瞬間、 
「おまえパカか? 日本は徴兵なんかしてネーアルヨ みんな志願兵アルヨ」 

台湾君でした。イラン君やブラジル君たちはうらやましそうに 
「徴兵無いのいいなぁ」「さすがだな、日本」と言葉を洩らします。 
形勢逆転。台湾君は韓国君に一撃を入れてなお追撃の手を緩めません。 

「韓国君、階級はなんだったアル? 言ってみそアル」 

獲物を追い詰めた猫のような表情の台湾君。
いつものオドオドに戻った韓国君。 

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660 名前:一日一韓 投稿日:03/11/13 16:39 ID:U7CP64Fx


「ウリの最終階級は、上等兵(first class private)ニダ」 

キラーン☆ 台湾君の目が光りました。 

「上等兵ごときが偉そうアルネ。私は伍長(corporal)、下士官様アルヨ。 
 兵卒は下士官様にひれ伏すアルネ。私を呼ぶときはサーをつけるアルヨ!」 

恐るべし、下士官様。
台湾訛りの英語をまくしたて、韓国君をまるめこんでしまいました。 
はたから見ていたらほとんどイジメの軍隊ごっこが二人の間で繰り広げられます。
 
「おまえはウジ虫アル。一人前の兵隊じゃないアル。下士官様の言うことを聞くアルネ 
 糞をしろと言われたらするアル、糞を食えと言われたら食うアル!」 

と言っているのかどうだかわかりませんが、台湾君がハートマン軍曹に見えました。 
雰囲気から言って、台湾君が伍長というのはカナーリ信憑性があるように思いました。 
韓国君は完全に台湾君にのまれてしまい、直立不動です。 

それ以後、韓国君は精神的に台湾君の下僕になってしまいました。 
しばらくはクラスの中で韓国君の軍隊ごっこが非常に鬱陶しかったです。 
台湾君もあきらかに迷惑そうな顔をしていました(台湾君の威を借る韓国君だったから)。
空気が読めない韓国君はどんどん嫌われていきました とさ。 

すみません、長い割につまらなかったです。 
韓国君にさんざん嫌がらせされた思い出がなぜかよみがえってきたもので……。 
まだまだありますが、いつも韓国君は自爆していたので、文章にすると 
あまり困っている(困った)ように見えないというのが困り物です。 

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664 名前:一日一韓 投稿日:03/11/13 19:05 ID:U7CP64Fx


>>663 さま、 

>「テコンドーの方がすごいニダ」 

 空手もそうなんですけど、実演しづらいかと思います。 
杉板とか瓦とか氷柱が手近にあれば別ですけど、そうそう無いわけで。 
あったらどうだったんでしょ? やってくれたかな。 
でも、韓国君のことだから、 

「ウ、ウリは今ちょっと調子が悪いニダ。後日見せるニダ。今日はこんなところで勘弁してやるニダ」 

と言うのではなかろうかと予想します。 

 まだまだ韓国君話がありますので(というか、思い出したくないのに思い出したので)、 
ぼちぼち書かせていただこうかと思っています。