カナダのゲーセンで
244 名前: ◆bJrMyQl2bM 投稿日:03/09/20 00:16 ID:YlUoMr6C
本当に小ネタ(しかも無駄に長い)なので、あまり期待せずにお読み下さい。
普段ゲーセン行かない人の為に、なるだけ注釈をつけてみました…。
以前、カナダの某所に留学してた時の話。
当方、対戦格闘ゲーム等が好きでよくプレイしているのですが、
向こうにもゲーセンがあって、たまに通っていました。
そのゲーセンは、一昔前のゲーセンといった雰囲気で、
・薄暗い
・使用している機会も古くメンテナンスもあまり良くない
・椅子は無く、立ったままプレイ
・対戦する時は、肩を並べて同じ画面を見ながら対戦
(日本では、無用のトラブルを避けるため、対戦格闘ゲームなどは2台の機械を使い、
お互いの顔が見れない様にするのが主流)
・日本では今日あまり見られなくなった、置きコインのルールがある
(注:置きコインとは・・・ゲーセン野郎共における暗黙のルールの一つで、
コインを置いた順番で、次にプレイする順番をあらわす。)
といった感じでした。
肩を並べてプレイするので、相手の顔や表情が見れるので、
常連同士では奇妙な連帯感が生まれたり、
白人はもとより、黒人のアンチャンや中国系の人とも対戦していたので、
脳内「俺って日本代表」「国際Aマッチ」変換していました。
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245 名前: ◆bJrMyQl2bM 投稿日:03/09/20 00:18 ID:YlUoMr6C
そんなある日、かの国の人と出会ってしまったのです……。
ゲーセンに行くといつもの黒人のアンチャンと中国系、それに混じって一人のニダーさんが。
最初は中国系常連の連れかと思ったのですが、どこか一人だけ浮いた雰囲気。
よくよく観察していると…
当時流行っていたゲームは カ○○ン VS S○K2(最高3対3まで出来る団体戦のゲーム)で、
ニダーさんは弱かったのですが、中国系常連の一人(結構強い)とチームを組んで、
・先鋒、次鋒はニダーさんが使用、大将はその常連が使用
・お金はニダーさん持ち
・(このゲーセンには)新釜でどうやら会って間もないらしい
まぁ、いわゆるパトロンと言うべきでしょうか。
ニダーさんに脳内友達認定を受けた中国系常連は、終始困惑した態度を表しておりましたが
ニダーさんはお構いなしに喋る喋る。
当方とも一言二言交わしただけだったのですが、それがまさかあんな事に…。
上で述べたように、このゲーセンの暗黙のルールで置きコインがあり、
当方もコイン(25セント)を並べていました。
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250 名前: ◆bJrMyQl2bM 投稿日:03/09/20 00:26 ID:YlUoMr6C
そこへ突然、見知らぬ黒人のあんちゃんが来て、数枚あった置きコインを奪って逃走しました。
予期せぬ事態にあっけにとられる一同。
当方もしばらく困惑しておりましたが…
そこへかのニダーさんが、いきなり25セント硬貨を手渡して来ました。
更に困惑する当方。そこへニダーさんが話し掛けて来て、
「今お金盗られたでしょ? だからその分のお金あげるよ」
この瞬間に当方も脳内友達認定を受けたようです。
ちょっと変わった人だと思いつつも、Wカップ直前で親韓だった当方は、
いろんな話をニダーさんとしました。彼の話を要約すると、
・コリアンカナディアン(今となっては疑わしいが移民した!?)らしい
・名前は失念
・英語力はそんなに高くは無い
・以前に日本人の子(大阪から来たらしい)と付き合ってたらしいが、今は別れた
(ニダーさんが言うには、その日本人の子は古着屋で大量に仕入れて日本に送り、
両親が高値で販売しているからひどい子だ、との事)
聞いてもないのにベラベラと…その内話題がK○○2001になり、
日本には既に出回ってるけど、カナダへずっといるからまだプレイした事が無いと当方が言うと、
「コリアンタウンに行けば遊べるよ。今から行かないか?」
と誘われました。
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251 名前: ◆bJrMyQl2bM 投稿日:03/09/20 00:29 ID:YlUoMr6C
当方は言われるがままに、コリアンタウンに行き、○○F2001念願の初プレイ。
コインを入れて、キャラを選択して、いざスタート。
まず前作との違いや操作感を確かめながら、最初のチームに勝ち抜きした時に、
ニダー「手本を見せてあげるよ」
と言うので少し貸してあげる事に。この先何が起こったかはご想像通り。
彼のゲームの腕はショボイの一言でしたが、
ゲームオーバーになるまで そ の ま ま 彼 が や り 続 け ま し た。
心の声「俺が払った金なのに…」
まぁでもそこはぐっと我慢して、今度は彼がお金を出してスタートする事に。
そのまま彼はゲームオーバーになるまでやり続けました。
心の声「結局何もやらしてもらえなかった…」
彼はそのまま自分がお金を出すよと主張していたので、
心の声「今度は少しだけでもやらせてくれよ…」
本当にちょっとだけやらせてくれました。後は全て彼が。
心の声「今度はワシが金を出して、なるだけ彼にはやらせずに最後まで行く」
次に自分がコインを入れて、連続技などを決めつつ勝ち続けると、
心の声「単なるアイントリガー〜セカンドシェル〜ヒートドライブの連続技で驚くなよ」
(わからない人ごめんなさい。)
「どうしてボス戦になると横から割って入って、必ず負けるんだよ。
せめてラスボスまで行けよ」
特定のキャラ同士での試合前のやり取りを聞いて俺がニヤニヤしていると、
ニダー「何て言ってるかわかるの?」
心の声「当たり前じゃ。ビコーズ アイム ザパ(以下略
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252 名前: ◆bJrMyQl2bM 投稿日:03/09/20 00:31 ID:YlUoMr6C
帰ろうとする頃には、当方ちょっと引いてました。
もうすぐ帰国だし、もうどうせ会う事も無いし、
いろんな奴がいるんだと無理矢理納得しましたが…
悔やむべきは、コリアンタウンに向かう段階で既に電話番号を教えていた事。
絶対電話かかってくるだろうなと思っていたら、
やっぱり翌日かかって来ました。
丁度留守にしてた時に電話があったらしく、ルームメイトから
ルームメイト「○○って知ってる?」
当方「知ってるよ」
ルームメイト「今日電話あったよ。何でも、コリアンカナディアンって言ってたけど…」
当方「あ、そう。連絡ありがとう」
心の声「誰彼かまわずコリアンカナディアン名乗ってんじゃねーよ」
その後、また電話がかかって来ましたが、帰国準備が忙しいという理由で断り、
それっきり電話はかかって来なくなりました。
以前は彼だけがコリアンの中でも特別だと思っていましたが…
現在は正常に話を出来る人が特別だと思うようになりました。
長文&小ネタ&落ちなしスマソ。小ネタだけならまだ少しありますが、
まとめたら投稿致します。