猟奇的な女

582 名前: 投稿日:03/09/09 04:18 ID:iZBqLrQa


 「私を捨てるなんて許さない」 
 「私があなたを犬のように捨ててやる」 

 そう呟く彼女を見て、 
 俺は驚いたが、眠っている振りを続けた。 

 俺が彼女と出会ったのは、ある企業の店舗や各支店の実態調査に励んでいた4年前の夏。 
 矢田アキコ似で、自称その企業の平成○年入社組で一番美人とほざくMM(仮称)さんに
 ある支店でヒアリング調査させてもらったのがきっかけで、付き合い始めた。 

 付き合って3ヵ月後に、彼女は自分が在日朝鮮人であることを俺に打ち明けた。 
 俺は在日韓国・朝鮮人の多い地域で育ち、多くは無いが在日朝鮮人の友人もいる。 
 正直、打ち明けられた時は驚いたが、それほど在日に対して抵抗感はなかった俺は 
 そのまま付き合うことにした。 

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584 名前: 投稿日:03/09/09 04:21 ID:iZBqLrQa


 彼女と付き合って半年後、変な言い方だが、自分自身が変化していることに気づいた。 

 徐々に、その攻撃的な本性を現す彼女と比例して、自分の性格が攻撃的になっていたので
 ある。彼女は激しいヤキモチ焼きで、携帯のリレキ、アドレスは勿論、IEのの履歴(消し忘れた時)まで
 チェックしていた。
 掲示板の履歴を見るや 

 「こんなのぜーーーーったい嘘、証拠が無い!下らん!」 

 と一人でわめいていた。 
 そんな彼女に反論は許されない、議論は頭から拒否されるからだ。 
 唯一議論になるネタは、
 
 「この内勤の女のケータイ番号は、本当に必要か?」 
 
 結論はいつも、「仕事の連絡は就業時間中に固定で済ませろ!→よって削除。」 
 それでも俺は怒らなかったが、ある日、語りたくも無い過去(女性関係)を 
 執拗に問い詰められ、エスカレートしてモノまで飛んでくる始末。 
 一向に収まる気配が無かったので、 
 とうとう俺は生まれて初めて女性に手をあげた。漢のプライドを捨てて。 

 俺が威嚇の為、身構えた瞬間、驚いた。 

 中段に構えられた彼女の両拳がスローモーションで下へ降りて逝く。 

 両手ぶらりだ。 

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585 名前: 投稿日:03/09/09 04:24 ID:iZBqLrQa


 さらに、目は虚ろになっていき、「へ へへへhh」と呟いている。 

 冗談かと一瞬安心したが、冗談ではなかった。 
 彼女は本気で暴れだした。 
 殴ったりするわけにはいかないので、俺は締め技で対抗。 
 彼女の体力も尽きたかとホッとした瞬間、全身に稲妻が走る。 

 左肩を噛み付かれているー。メーデー!メーデー! 
 俺は彼女の下顎の力が尽きるのを待つことしか出来なかった。 

 それから数ヶ月間、似たような喧嘩を幾度も繰り返した。 
 俺は次第に、彼女とは最小限のコニュニケーションしかとらないようになっていった。 
 そうすると彼女の口から別れ話がちらほらと聴こえるようになったので、 
 タイミングをみて、こちらから切り出してみた。 

 意外なことに、彼女は泣きながら拒否し、一切、聞き入れようとしてくれない。 
 しかし、俺は彼女を振り切り自分のマンションの荷物をまとめて実家に帰った(←ナンデ俺ヤネン) 

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587 名前: 投稿日:03/09/09 04:26 ID:iZBqLrQa


 暫く実家から通勤し平穏に過ごしていたが、マンションを出て1週間程経った日の
 夕方、彼女からケータイに連絡が入った。その時の様子は以前の彼女に戻ったかのように、
 大人しく、控えめな口調になっており、別れたくない旨を告げられた。 
 しかし、俺はきっぱりと断る。 

 それから数日後の平日の午後、 
 彼女からケータイによりを戻さなければ自殺すると連絡が入った。 
 しかも、俺の借りているマンションで。 

 自殺を他人にアピル香具師は、死なないものだと自分に言い聞かせても安心出来ない。 
 万が一に備えマンションの近くが彼女の勤め先なので、彼女の同僚と上司に連絡を取り、 
 先に向かってもらうことにした。 
 私が駆けつけると、薬を大量に飲もうとした形跡があり、彼女は同僚や上司に 
 宥められて泣き崩れているところだった。 

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590 名前:  投稿日:03/09/09 04:30 ID:iZBqLrQa


 俺はここで振り切るのを止め、彼女に変化が無ければ即、別れるという条件で 
 再び付き合うことにした。彼女が俺に飽きるのを待とうと思った。 

 それから暫く経ったある休日の午後、目覚かけた俺の視界の片隅に凄い形相の彼女の
 姿が入った。 
 そして彼女は、こう呟く。 

 「私を捨てるなんて許さない」 
 「今度、私を捨てたら殺してやる」 
 「捨てるのは私」 
 「私があなたを犬のように捨ててやる」 

 繰り返し、何度も、何度も。声になっていない声で。 

 そんな彼女に男が出来て別れたのは3年前のこと。 
 一人部屋でUDを回しているPCを眺めながら酒をのみ、ふと思い出したように 
 左袖を捲くると表れる左肩の歯型クッキーリを見て懐かしむ。 
 今日この頃の俺の口癖は「これ、高須クリニックで消せるかな」 
           
       <猟奇的な女-完-> 

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594 名前:  投稿日:03/09/09 05:02 ID:iZBqLrQa


 私が韓国人と仕事で関わることは、翻訳依頼なもんなので 
 このスレはあんまり読んでなかったのですが、一昨日あたりから、
 かぶりついてROMってました。すっごい今まで損してた気分・・・ 

 スレ違いと思いつつ「猟奇的な在日彼女」UPさせて頂きました。スマソ