キャバクラのキムさん
436 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:00 ID:dmL3ucL6
あの…
昔キャバクラで、かの国の人に殺されそうになった話、あげてもいいですか?
長いんですけど…
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443 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:13 ID:dmL3ucL6
じゃあチョト失礼して・・・。
10年位前、少しだけキャバクラの兵隊やった時のこと・・・
初日、先輩の人に店の中を案内されているとき、厨房の中に人影がありました。
「あぁ、キムさん」
呼ばれた男が顔を出すと、
「今日からはいった○○ウェイター(私)、○○ウェイター、こちらキムさん」
と先輩に紹介されました。
(え、チョソ?)どうしてこんな所にかの国の人がいるのか不思議に思いましたが、
なにしろ初日なので一々考えている余裕も無く、
「○○です、よろしくお願いします」
と手を差し出しましたが、手を返してきたその男を見て多少引きました。
結構いいガ体で悪気は無いんだろうが目に力があると言うのか目付きが鋭いと
言うのか、とにかくいきなりメンチ切られている様で、
(目合わしたらマズイ)と思いましたが、口を開いた彼からは
「よろしくお願いします」
目付きとは正反対に穏やかできれいな日本語で返事が来ました。
「何かあったらキムさんに相談するといいよ。キムさんこの店で一番
信頼されてるから…」
先輩はそういうと案内を再会しました。
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444 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:14 ID:dmL3ucL6
ちなみにキャバでは店で多少呼び方が違いますが、
ウェイター → サブマネージャー(副主任)→ マネージャー(主任)→ 副店長(副支配人)→
店長(支配人)みたいな順で昇格していきます。
厨房には出世とは関係のない年配の人が入る事が多く、大抵は店長より店が
長いので女の子の相談を受けることがよくあります。
主任以上が女の子の管理、テーブルの回転の指示(指名が重なったときの時間の
振り分けやその間誰をヘルプで入れるか等)が主な仕事で、サブマネージャー以下は
原則女の子との会話は禁止、話し掛けられても必要以上の会話も禁止ですが、
DQNが多い上にケアをすぐ手抜きするので(絶対数が少ないので手が廻らないと
すぐ言い訳するが…ウソだ。ウリ並)女同士の確執や(仲の悪い子同士を同じテーブル
につけるなんてザラ)しつこい客等の悩みを聞いてやらず辞める子が続出するので
必然的にこういうポジションの人間が必要になるようです。
実際私が入った頃の彼は女の子に絶大な信頼がありました。
しかし私が入った頃から彼の行動がおかしくなりはじめました。
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448 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:25 ID:dmL3ucL6
聞いた話ではキム氏は名前でも分かると思いますが在日ではなく半島から兵役後
来日しましたが、当時既にその店に3年はいて、問題らしい問題もなくあの口調
だったのでみんなキム氏が良質の半島人だと思っていました。
歳は私より1〜2才上のようでしたが店長と副店長以外みんな彼より下で、店長も
「キムさん」と呼んでいたし、私達も別に彼を半島人だからという色眼鏡では見ま
せんでした。先輩なら何人だろうが敬うのは当然だし、彼の日本語は流暢で、
従ってコミュニケーションに困ることもないので差別する理由もありませんでした。
(ジェンジェンとか言ったりしましたが普通の日本人ならそれ位は聞かなかったことに
するでしょう、もっとも口にしたDQNもいましたが)
酒癖の悪いのが難点だ、との事でしたがそういう機会も特に無く暫くは平穏に
過ぎていきました。
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449 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:26 ID:dmL3ucL6
暫くして彼が欠勤勝ちになりました。
最初は本人ではなく「友達」と称する人からでした。
「いい歳して休みの電話位自分でしろよ」
とみんな思いましたが取敢えず連絡は連絡なのでそれ以上深追いせず、当面の問題、
厨房は誰がやるのかという話になりました。
ウェイターは誰も厨房に入った事は無く(つまりそれまで勤怠はよかった)辛うじて厨房に
入ったことのあるマネージャーがいたので最古参のウェイターが彼に教わることになり2人で
厨房に入っていきました。
厨房は普段、仕事が終わると翌日必要なものをメモにして置いておき、翌日買出し
担当がそれを見て品物を揃えておき夕方彼が出勤というパターンで、前日は彼は出勤して
いたので私はそのメモを持って買出しに行きました。とにかくただでさえ忙しいのに
1人厨房に取られたので急がないと開店に 間に合わなかったのです。
で、買出しから戻ってくると厨房で凍り付いている2人の男を発見しました。
「何、どしたの?」
私が聞くと、何か薄汚い物を見た、と言う顔で、
「ひでえよ、ここ…」
と、厨房を半周程指差しました。
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462 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:49 ID:dmL3ucL6
それまで私も何回か厨房に入ったことはあったのですが、みんなキム氏を信頼して
おり、余計なことをしては失礼だという気持ちがあったので、あえて調べるという
ようなことはしていなかったのですが、
・まな板 濡らすとヌルヌルする
・包丁 まともなのは1本で残りの4〜5本はサビサビ
・天ぷらなべ いつ変えたのかわからないあげかすが2a位堆積した油と
焦げが岩がきの様に固まり一回り大きくなった鍋
・コンロ なべと同じ
…等々凄まじいものでした。営業中も厨房にいるウェイターがしきりに
「うっ!」とか「わっ!」とか言ってました。
しかも買出しメモに無かったナゲットが大して出ていないのにすぐオーダーストップ。
その後もオーダーストップ続出。何?何が起こったの…
それでも営業中はパンク状態だったので聞いてる暇はなく、営業後何故かエキサイト
している厨房のウェイターの聞くと…(仮にAとしておく)
彼は黙って他のウェイターを冷蔵庫の前に案内しました。
「開けてみぃ…」
何か禁断のエリアに踏み込んでしまった感じに陥った我々でしたが、意を決した
1人が恐る恐る開けてみると…
お世辞にも綺麗とは言えませんがまあ普通の冷蔵庫の中。
「これが何か…あれ?ナゲットあるじゃん」
フリーザーを覗いていた1人が声をあげた。」
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465 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:51 ID:dmL3ucL6
「日付、見てみい」
言われるまま凍ったナゲットを手にとって愕然。賞味期限、半年前に終り。
更にその奥に一年前の日付のナゲットが…
要するに買ってきたものを手前から手前から使うのでどんどん古いものが奥に
溜まり…式らしく、それは冷蔵庫全体に及んでいた。
Aの話だとナゲットは2,3人分で使いかけが1袋終り、でその奥からまた使いかけの
ナゲットが、そこまでは気にしなかったのですがそのナゲットを取り出すと明らかに
様子の違うナゲットが、そう我々の手にしたヤツ。
更に焼きそばを作るためにピーマンを取り出すと・・・シワシワ。
それでも炒めちゃえば分かんないか、と思い使ってたようですが、野菜スティックは買出し
指示の無かったセロリがフニャフニャ。
試しに作ってみたがセロリだけ根性無しの野菜スティックになりNG。(セロリ抜きのみ
オーダー対応という意味不明のAの指示に納得)。これを調理して出すことに人間として
疑問を感じた彼は自分の仕事が増えるのを覚悟でオーダーストップ。
先の厨房の状態といいこの食材といい、よくこれを食べた客も女の子も腹壊さなかった
もんだと妙に感心してしまいました。
厨房に入ったマネージャーから大体のことは聞いていた幹部連中も余りの光景に唖然。
その日冷蔵庫だけで袋いっぱいの生ゴミを捨てることに・・・。
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478 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:57 ID:dmL3ucL6
翌日キム氏が出勤してきましたが幹部は誰も何も言わなかった様で、生まれ変わった
冷蔵庫の中を見てもこれといった感動も無く。
それからポロポロと休むようになりその都度電話は来るのですが、いつも本人から
ではなく「友人」と名乗る男からでした。
電話はマネージャーが出るのが仕事ですが(ウェーターが開店準備が忙しいのと応募の電話も
あるので)さすがに変だと思ったので、
「で、キムさんは?」
「キムはいまここにはいないニダ」
「じゃあ、なんであなたが電話を?」
「頼まれたニダ。キムの部屋には電話が無いニダ!」
(じゃあ、おまえんとこにはどうやって連絡がきたんだ)
と、思ったそうですが敢えて突っ込まず…。
そのうち連絡すら来なくなり、明らかに何も言われないので図に乗ったようですが、
困るのが我々ウェーターでした。
その店では買出し係が一緒に男子従業員の弁当を買いに行くのですが、それは店の
目の前にある「松屋」と決まってました。しかし、キム氏は「松屋」の牛めしなら
ともかく牛焼き定もだめでいつもカレーと決まってました。
ただ来ないだけならこっちも慣れたのですが、来るのか来ないのか連絡もないので
キム氏のカレーを頼むか頼まないかで揉めました。
(冷え切った松屋のカレーなんか誰も食べませんから)
無断欠勤が3,4日続き、幾らなんでも辞めたろうと当然のようにキム氏のカレーは
買わないでおいた所、何事も無かったかのようにやって来て、やっと開店準備が
一段落して一服している我々の横を抜け、弁当置き場にいって何やらごそごそやって
ましたが、無言で自分のポジションに立つと、
「俺の弁当が、ない…」
と、爆発を押さえてるんだと言わんばかりに一言。
我々「無言」。(その前によくノコノコとこられたなという顔、全員)
緊迫した空気が暫く張り詰めました。
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480 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 01:59 ID:dmL3ucL6
暫くしてわれわれの中で一番気の小さいのが緊張感に耐えられなくなり、
「僕、買ってきます」
と、飛び出して行きました。残った連中は各々の仕事に戻っていき、この時点で
ウェーターとキム氏の関係は決定的なものとなりました。閉店後、片付けと明日の準備を
していた我々のところにマネージャーの1人が来て、
「キムさんに何したの?」
と、聞いてきました。何でも営業中にキム氏が彼を捕まえて、
「辞める!自分は差別されている!」
みたいな事を延々と聞かされたようでした。
「はあ?」
我々が今日起こった弁当の話をすると、
「いいじゃん、カレーの1個や2個」
というので、
「そういう問題じゃない。…つかもしかして止めた?」
と聞くと肯くので、彼は我々の集中砲火を受け撃沈されてしまいました。
それからのキム氏は眼光に凄みが増し、いつも怒ったような顔をしているので
女の子も寄り付かなくなり、次第に孤立して行ったのですが、どうもそれも我々が
女の子達に何か言ったものと決め付けてるようでした。
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482 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 02:04 ID:dmL3ucL6
前にも書きましたがウェーターは女の子との会話禁止です。
そのころになるとさすがに無断はなくなりましたが、開店直前に来てオーダーストップが
掛かるとさっさとゴミ出しを済ませ(といっても厨房の入り口まで、後はウェーターが
捨てに行く)閉店と同時に帰るという、まるで客のようなスケジュールになり、営業中は
ウェーターはオーダーを伝えて持って行くだけなので全く会話がなくなりました。
男子従業員は交代で一服休憩を取るのですが、昔は厨房でキム氏からジュースを
貰ってそこで一服だったのがこのところ自前の飲み物で店長室(ホール以外で唯一
ソファーがある)でになってました。
ある日、閉店作業を終えてバックに戻ると、いつもはとっくに帰ってるキム氏が
厨房の中で腕組みしたまま立っていました。(珍しいこともあるもんだな)と思って
見ていると、ウェーター全員が揃ったタイミングで急に仕切り始め、ミーティングなるものをおっぱ
じめたのです。
要は、今自分は差別されているが話によっては許してもよい、言いたいことがある
なら男らしく言ってみろみたいなことだったのですが、未だに空気の読めない
この発言に前出のAがキレた。
「キムさんその前に自分の勤怠何とかして欲しいんですよねえ」
カレーはうるさいので来ても来なくても買うようになりましたが、来るのが開店直前
なので当然店が開いてからモグモグやってる。(オーダーを出しに行った時、カレーが
冷たいとぼやきながら食ってるのを聞いて激怒した香具師もいた)冷蔵庫は例の件
以来ウェーターが管理するようになったが、それでキム氏のつまみ食いが判った。
(以前から変な時間にモグモグやっているのは知っていたが下がり物だと思っていた。
よく見ているとナゲットのオーダーが入ると自分の分も一緒に揚げていた)キム氏は
この頃には目障り以外の何者でもなくなっていました。
Aはトウトウと最近の変わり様を非難しました。
Aの正論に反論できず顔面を真っ赤にして暫く我々を睨んでいましたが、
「もういいニダ!」
と、捨て台詞を残して店を後にしました。
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484 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 02:07 ID:dmL3ucL6
翌日、キム氏は来ましたが、
この頃から店ではしきりにモノが壊れるようになりました。
特に壁はあっちこっちに穴が開き始め、日毎に数が増えて行きます。
目撃者の話だと営業中バックをウロウロしていたキム氏がいきなり奇声を発し、ウリナラパンチを
壁に炸裂させていたとのこと。マネージャーの話ではそういうことが前にもあって、酷い
ところを1回張り替えたらしいのです。(何故、誰もクビにしないの?)
色々な所から話を聞くと、キム氏は除隊後、日本に来たらしいのですが、当初は就学
ビザで日本語学校に通っていたらしく、最近は通学している様子も無いからとっくの
昔にオーバースティになってるはず、と。どうも店的には下手にクビにして騒がれたら不法
就労をさせたと警察から目をつけられるのが心配なようでした。
(かの国のことなのでバレたら自分が強制送還になるとか頭に無いのでは
と、みんな本気で思っていた)
で、私のその時がやってきました…。
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509 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 02:39 ID:dmL3ucL6
それから暫くして、
この店では開店の1時間半位前に朝礼をやるのですが、(大体4時半頃)食事の
後片づけで厨房で皿を洗っていると、キム氏がやって来ました。
彼は上着をロッカーにしまうといつものポジションにあるパイプ椅子に腰掛けました。
それはちょうど厨房の真ん中で、シンクと出入り口の間なので出ようとすると彼を
跨ぐような恰好になるので関わりたくない私はどうしたものかと考えましたが、
朝礼の時間がせまっていたので慌ててでることになり、
「キムさん、ごめん」
と言って彼の前を跨ぐように通りました。
次の瞬間、私は襟首を掴まれ、シンクまで引き戻され壁に押し付けられました。
キム氏は右手で私の胸倉を掴むと左手で包丁を振りかざし今にも刺されかねないと
感じるほど彼の目は血走り殺気立っていました。
(マジ殺されるかも…)それは生まれて初めて味わう本物の憎しみでした。
(人はここまで阿修羅になれるのか)
死を予感した私は、しかし不思議に冷静でした。今目の前でキレた半島人に殺され
かかっているのに朝礼に遅れる、何とかしないと、と。
「キムさん、ごめんなさい」
気がつくとその言葉を繰り返してました。
その時、汚れ物を下げに来たウェイターに気付きやっと我に帰って包丁を降ろした
彼の横を抜けて何事も無いような顔で朝礼を済ませました。
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511 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 02:40 ID:dmL3ucL6
朝礼が終わったあと、私は店長に、
「話がある」
と言い、店長室で今あったこと今まであったことを洗いざらいぶちまけ、
「言葉が気に入らなかったのか跨いだのが気に入らなかったのか知らないがあんな
キチガイとは仕事はできない、自分を取るか彼を取るかハッキリしてくれ!」
みたいな事を言ったと思います。
暫くしてキム氏が店長室に呼ばれてましたが、開店直前だったので、気にしてる
ヒマはありませんでした。
その後店長に呼ばれ、
「本人も反省してるみたいだから仲良くしてやってくれ」
と言われ、
「はあ?考えときます」
とだけ返事しました。
開店して私は何度かオーダーを出しに厨房に行きましたが、その都度物凄い形相で
こっちを見てます。(ヤベ…完全に逆恨みされてる)
噂に聞いたかの国の人の「怨」の凄まじさに驚くとともに、やっぱり結局殺され
るのかな、と何か達観したように諦めが半分入ってました。
(せめて会話になる国の人ならよかったのに)とよりによって半島人とトラブルに
なった自分の不運を嘆きました。
(しかし、何故自分なんだろう)
で、営業中、一服休憩がやってきました。鬱だなあとは思いましたが休憩無しでは
最後までもたないので腹をくくってバックにいきました。
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543 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 03:13 ID:dmL3ucL6
案の定、キム氏が私を待っていて、
「こっちに来るニダ!」
と厨房の中から手招きします。(嫌だよ、死んでも行くか、ボケ!)
しかし、死んでもいいよと思った瞬間、私は頭に血が上り私は言われるまま厨房に
入りました。落ち着いてみると何でこいつに殺されなきゃならないんだ。という
怒りが込み上げてきて、白黒ハッキリさせなければ気が済まなくなりました。
私が座ると、彼は黙ってジュースを私によこしました。(カルピスウォーターだった記憶)
しばしの沈黙の後、彼が口を開きました。
「何で店長に話したニダ…」
やっぱり根に持ってました。
「当然でしょ、こっちは殺されかけたんだから」
「俺は悪くないニダ!」
「なら私のどこが悪いんだ?包丁突きつけられるような事何かしたか?」
興奮すると日本語を忘れるのか、詰まっては話し、話しては考えるというような
調子でとてもキム氏とは思えないたどたどしい日本語が暫く続きました。
彼が言うには、自分が差別されるのは私がみんなを操っているからだと、
「???」
最初は何を言ってるのか見当もつきませんでしたが、よくよく聞いてると、
「お前が一番年上ニダ」
(私はウェーターの中では一番下でしたが、年は一番上でした)
つまり、最年長の私が他のウェーターを子分にしてウリを差別した→
洗脳されたウェーター達も自分を差別し始めた→
ウェーターから幹部、女の子に話しが流れ自分は店で孤立してしまった。
どうしてくれるニダ!
かの国では年が上なら年下の上司を動かせるのか?この人は何を言ってるのだろう。
「お前が来てから俺が悪者になったニダ!何故お前は俺を貶めるニダ!」
ニダはともかく大体こんな調子でした。
最初に書いたのですが、私が入ってすぐに「彼の」勤怠がおかしくなったのが
そもそもの原因ですが、そのタイミングがよすぎたためか彼は私が煽ったと本気で
信じているようでした。
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562 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 03:47 ID:dmL3ucL6
「ふざけるな、全部自分のせいだろ、みんなあんたを最初から悪いなんて思って
なかったよ。そんな詰まらない理由でよく人が殺せるな!」
「でも、俺はお前のせいで…」
「そこまで言うなら警察呼ぶ?こっちにはちゃんと証人がいるし、オーバースティで
殺人未遂じゃ一生出て来れないんじゃあ無いの?」
いくらなんでもオーバーだと思いましたが、キチガイに殺される人の無念さが分かった
ような気がして思い切り脅かしてやりました。総連じゃないので法律とかを入れ
知恵するような環境にないと思ったのです。
彼の態度は激変しました。いままで鬼の形相で睨んでいたのが、ふと、目を落とし
顔を押さえて泣き始めたのです。
「なんであんな事したか分からない…分からない」(ウッ、ウッ、ウー
(で、泣くのはいいけど謝罪は?)
私は怒りを通り越して呆れてしまいました。
こういうDQNの思い込みで殺される香具師は一体年に何人いるのだろう、一つ間違って
たら私もその仲間入りだった。
暫くして落ち着いたキム氏は煙草を取り出して火を着けようとしました。
しかしライターを落としてしまいそれは私の横を抜けて厨房の隅まで行きました。
さすがに私に取れとは言えなかったようで、おもむろに立ち上がると洗面台の
下に落ちたライターを拾い、そのまま頭を持ち上げ…
ゴン!
「・・・アイ・・・ゴー・・・」
わざとやってるとしか思えませんでした。
「ごちそうさまでした」
私はそう礼をいって仕事に戻りました。
ホールに出ると一気に緊張から開放された私は、その時になってさっきのキム氏の
自爆を思い出して笑いが止まらなくなり、ウェーター連中から、「殺されかかって頭が
変になった」と思われたそうです。
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568 名前:・・・ 投稿日:03/09/09 03:56 ID:dmL3ucL6
それからすぐ、私はその店を辞めました。
音信が無いのでその後キム氏がどうなったのか分かりません。
こんな夜中まで引っ張って詰まらないオチスマソ…
死ぬかと思った出来事でしたが、いま考えるとかの国の人を知るいい勉強でした。
あと2,3小ネタありますがまた今度。最後までお付き合いサンクソでした。