新社屋祝賀会
Dual Power氏  




535 名前:Dual Power 投稿日:02/03/13 11:50 ID:MfKoEY5Z

去年の11月に仕入先である韓国の会社Hの下請け会社Kが社屋を新築した。 
12月に祝賀パーティーをソウル市内某ホテルでやることになった。 
会社宛に招待状が来たので、パーティーの2日前に極東担当部長とその会社の担当である
小生の二人でソウルに向かった。 

空港には会社Hの担当者と会社Kの社長が迎えに来ていたのだが開口一番、 

「社長さんは同じ便ではないのですか?」 

我々 「??? 社長は今回は来る予定は無いですが」 
K社長「困ります。御社の社長さんのご挨拶がプログラムにありますので。」 
我々 「そういうことは事前にオファーがあってしかるべきことではないでしょうか?」 
K社長「招待状を送ったじゃないですか。我々を馬鹿にしているんですか?」 


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536 名前:Dual Power 投稿日:02/03/13 11:51 ID:MfKoEY5Z

翌日、部長が会社に電話して事情を説明したのだが、もちろん社長が来られるはずもない。 
仕入先ならいざ知らず、その下請け会社の祝賀会なのだ。
小生でさえもK社長と会ったのは2回目なのだ。 
はじめのうちは我々に同情的であった会社Hの担当者も、お国の本質を表しだした。 

「うちの社長も出席するのだから、御社の社長も出席してもらわないと困る。
 我々のメンツに関わる」 

と大声で騒ぎだした。 
パーティーは翌日である。部長は決断した。 

「我々が御社の新築を祝う気持ちは誰が出席しようと変わらない。
 その気持ちに不満なのなら、これからのあなた方との取引の方法を考えなければらない。 
 あくまでも我々は会社を代表して来ているだ。決定権はココにあるのだ。 
 目の前にいる人間を飛び越えるような言動はやめて欲しい。 
 それに我々に不備があるならいざ知らず、あなたがたのメンツの問題に我が社の社長を
 利用しようとしたその考えを押しつける為に怒鳴りつけるとはどういうことか」 

我々は祝賀パーティー不参加を表明し、その日の便で帰国した。 
余談だが、部長はその一部始終を報告書を書いた。 
そこには一部の優良韓国企業を除きその他の韓国企業からの仕入を打ち切り、中国からの
仕入に重点を置くことが書いてあった。 

年が明けて1月半ば(まったくもって対応が遅いのだが)、会社Hの担当から受注量が
減ったのはどういう訳かという電話があった。 
小生は会社Hからの仕入を今年限りで打ち切る旨を話した。
理由を聞かれたので部長の報告書に書いてあったことを要約した。 
担当者は上司と相談して後で連絡すると言って電話を切った。 
が、もう3月半ばだというのにまだ連絡がない。