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火病で爆発の挙句浮気バレ
安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI氏  




328 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:47:55 ID:UD82yvsG

さて、ねたの投下でもしようかな。 
以前言っていた学生時代の事故の話。   


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333 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:50:14 ID:UD82yvsG

そんじゃ、昔話をひとつ。 
まだ、学生だったころ自転車で事故を起こしまして。 
事故の概要は、夜間に歩道に乗り上げて止めていた外車のドアが開いて 
自転車で歩道(自転車通行可)を走っていた、漏れにあたったというたいしたことのない事故。 
相手のドアと、漏れのMTBのフロントフォークが接触、漏れが転倒てな感じ。 
まぁ、普通なら運転者が悪いわけだが、そいつは出てくるなり 

「なにしとじゃ、車に傷ついたやんけ!。」 

と自転車ごと転倒している漏れに、真っ赤な顔で怒鳴り散らす。 
漏れも負けずに 

「いきなり、ドアを開けるな!。あぶないやんけ!。」 

と怒鳴り返す。 
すると、助手席に乗っていた派手な化粧した中年女も 

「あんたが悪いんやで。弁償しぃや、これベンツやから高いで。」 

と怒鳴りだす。 
漏れは、MTBを起こして立ち上がると 

「やかましいわい。歩道を走っとたのに、なんで漏れが悪いんじゃ!。」 

と怒鳴り返す。 
ひざを見ると、すりむいたらしくズボンがやぶれて、血が出ている。 

「怪我したやんけ!どうしてくれる!!。」 
「やかましい!、そんなことより車どうしてくれるねん!!。」 

運転者のおっさんが興奮して、胸倉をつかんでくる。 
漏れも負けずに、つかみ返す。 
しばらく怒鳴りあいをしていると、目の前のお好み焼き屋のおっちゃんとおばちゃんが出てきて 
漏れと、おっさんを引き離した。 


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334 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:50:59 ID:UD82yvsG

おばちゃんは、漏れをみると 

「あんた、怪我してるやん。血ぃぎょうさんでてるで。」 

とびっくりしてた。 
しかし、運転者は 

「たいしたことないわい、それより車、どうしてくれるんじゃ!!。」 

と怒鳴る。 
助手席の女も 

「そんなん、たいした事ない。それより車や、高こうつくでー。」 

と言う。 
むかっ腹が立って、怒鳴ろうとすると、お好み焼き屋のおっちゃんが 

「あほかお前ら!!。人のほうが大事やろ!!。車なんてどうにでもなるやろが!!。」 

と大迫力で怒鳴りつけた。 
そのうち、お好み焼き屋のお客さんが 

「ニイチャン、これ、人身事故やさかいに警察呼ばんと。」 

と言い出した。 
とたんに、弱気になる運転者。 

「まぁ、今日はこのぐらいで勘弁してやる。今度から気ぃつけい。」 

と池野めだかばりの捨て台詞をはいて逃げようとする。 
それで収まるわけがないのが、漏れとおっちゃんである。 

「あかん!。警察呼ぶ!!。」 

と断言する漏れ。 

「逃げるな!、逃げたら当て逃げになるど!!。」 

と言うおっちゃん。 

「ニイチャン、警察呼ぶで。」 

と店の前の緑電話の赤いボタンを押すお客さん。 
110番通報をしてくれる。 
おばちゃんは、店の中から救急箱をもってきて漏れの傷を手当してくれる。 
怪我は、左ひざと足の甲そしてなぜか右の肘をかなりすりむいている。 
(なぜ右ひじを擦り剥いたかは不明である。) 
運転者をにらみつつ、傷の手当をしてもらっていると、ほどなくしてパトカーがやって来た。  


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340 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:51:45 ID:UD82yvsG

降りてきた警官に向かって、さかんに漏れが悪いと訴える運転者。 
中年女も一緒になって怒鳴っている。 

「まぁ、とにかく事情を聞くから。」 

となだめる警官。 
その警官に向かって 

「事情もクソもあるかい、あいつが悪いんじゃ!。」 

と怒鳴る運転手。 

「なんでやねん、漏れは歩道を走ってたんじゃ!!。」 

言い返す漏れ。 

「自転車が歩道走ってええんか!!。」 

とどなる運転者に 

「運転手さん、ここ自転車通行可なんよ。」 

と警官が例の「父親に娘が自転車をねだる図」の標識を指差す。 
すると今度は、やれ無灯火で走っていただの、漏れが変造ハンドルを使っていたから 
ブレーキ操作が遅れただの言い散らす。 
挙句の果てには、こんな改造自転車に乗っているやつがまともなわけがないとまで言う。 
もちろん、漏れの自転車は当時珍しかったとはいえ普通のMTBである。 
とりあえず、警官が盛れとオッサンを引き離し、漏れに救急車を呼ぶかと聞いてくる。 
別に、命に別状はないがこのまま自分で医者に行ったら 
後で医者とグルになって診断書をでっち上げたくらい、言い出しかねないのと 
警官と好み焼き屋のおばちゃんの 

「今は大丈夫でも、頭とか内臓をぶつけていたら危険だ。」 

の進言を受け入れて救急車を呼んでもらうことにする漏れ。 
非常に恐縮である。 


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341 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:52:32 ID:UD82yvsG

救急車が来るまでに簡単な事情聴取を受ける漏れ。 
とつとつと事情を説明する漏れ。 
運転者が大声でわめいてくれたので、反論ポイントを抑えるのが楽である。 

「歩道を走っていたら、いきなりドアを開けられてフロントフォークのあたりをぶつけられた。」 
「ちゃんとライトはツインバッテリーライトを一灯点灯していた。明るさも十分なはずだ。」 
「変形ハンドルというが、ARAYA(メーカー名)の純正品だ。」 
「確かに、ハンドルエンドは付けているがそれ用の純正補助ブレーキレバーも付けている。」 
「だいたい、改造自転車というがあれは正規のオフロード用自転車である。」 
「疑うなら、自転車屋でARAYAのMUDDY・FOXVと聞いてくれ。」 

と話すと、警官もそれなりに納得してくれた。 
一方、運転者と同乗者の女はもう一人の警官に向かってぎゃーぎゃー喚きまくっている。 

「あんな若造のいうことなんか、信用するな。こっちはちゃんと税金も払っているんだぞ。」 

とわけの分からんことを言っているのが聞こえてくる。 
後に判明したことだが、在日はすぐに「税金を払っている。」と言いたがる。 
何の脈絡もなく、税金の話をしたら在日であると思ってよいくらいだ。 
そうこうしている内に、救急車がやってきた。 
救急車に乗って病院に向かう漏れ。 
自転車は、お好み焼き屋に預かってもらう事にする。 
検査の結果は「擦過傷と打撲」レントゲンその他には異常はなし。 
打撲自体もたいしたことはないが、なにぶん擦り傷がめちゃめちゃ痛い。 
病院で手当てを受けたあと、警察で本格的な事情聴取を受ける漏れ。 
少々不本意ではあったが、調書に「私は悪くない。」と書いてもらい 
相手を「許すことはできません。」の欄に丸をしてもらう。(文言は違ったかもしれない) 
そして、調書を取ってくれた警官に 

「どっちが正しいか、裁判で白黒つけたいと思う。」 

と運転者に伝えてくれと言い、その日は帰宅した。 


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344 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:53:42 ID:UD82yvsG

さて、翌日。 
無茶苦茶混んでいる市民病院から帰ってきて、家で大人しく寝ていると訪問者があった。 
運転者が経営している会社の顧問弁護士である。 
特別確認はしてないけれど、一応本物らしい。 
なーんか、乗り気ではないような感じをしている。 
示談について話し合いがしたいと切り出し、いろいろ事故状況について聞いてくる。 
警察で説明したことを、もう一度説明する漏れ。 
こっちに不備はほとんどない。 
おまけに昨日、あれだけめちゃくちゃ言われた後である。 
漏れとしては、簡単に示談に応じる気はない。 
つーか、裁判する気満々である。 
しかし、相手もプロの弁護士。 
あの手この手で示談に応じさせようとする。 
そして出ました、必殺技!。 

「なんのかんのいって、君は相手が在日だから差別して見下しているのではないかな?。」 

お得意の、「在日差別攻撃」である。 
しかし、若造の漏れには通用しなかった。 
漏れには、返し技があったのである。 
そう、相手が予想していない返し技が。 


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346 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:54:48 ID:UD82yvsG

「あのぉ、在日ってなんですか?。」 

本当に素で聞き返した漏れ。 
在日を知らないわけじゃないが、唐突に在日差別といわれたのでピンとこなかったのである。 
しばし流れる沈黙。 
弁護士も、こう返されるとは予測していなかったらしい。 
今まで、横で黙って聞いていたお袋が何かを漏れに言おうと、言葉を探している。 
そのころには、漏れも在日って言うのが要は朝鮮人のことだとピンときた。 
しかし、ここで 

「ああ、意味が分かりました。」 

なんて言っては面白くない。 
さっそく、畳み掛けるようにいろいろ言ってみる。 

「だから、在日ってなんですか?。教えてくださいよ。」 
「差別って、自転車のくせに歩道走ったことですか?。
 でもあそこの歩道は自転車と歩行者の車線差別はなかったぞ。」 
(わざと、走行「区分」を走行「差別」と勘違いしているふりをしている) 
「運転者が、背が低いから胸倉つかまれるほど接近したら、いやでも見下すよ。」 
(見下ろすと、見下すを勘違いしてるふり。) 

このあたりで、お袋が止めに入るが一気に攻撃するつもりの漏れは止まらない。 

「とにかく、在日ってなんですか?。法律用語を使わないでください。」 

すると、弁護士が強制連行がうんぬんと説明しだした。 


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351 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:55:51 ID:UD82yvsG

まぁ、説明の内容は毎度のパターンなので割愛する。 
その説明の半ばで、質問する漏れ。 

「でも、その話と今回の事故に因果関係はあるんですか?。」 
「だから、そう言ったことからだね。彼らに対する差別が・・・・。」 
「あったから、自転車に車のドアを当てたんか?。」 
「いや、そうではないが。」 
「だったら、関係ないな。」 
「関係無いことはない。在日差別があったからこそだね・・・・。」 
「車のドアを当てたってこと?。つまりわざとやったってこと?。」 
「いや、そうではないが。」 
「そんじゃ、無関係だな。」 
「いや、無関係とかじゃ無くてだね。我々が戦争で犯した過ちのつぐないが・・・・。」 
「いや、漏れは戦争にいってないし。それにアンタはここに示談の相談にきたんか?。
 それとも、歴史談義にきたんか?。」 

そのあと、ちょっと溜めてから 

「それとも、『運転者は、差別があったからわざとドアをぶつけて漏れにケガをさせた。』って
 犯罪告発に来たんか?。」 

と言ってみる。 

「なんだね、依頼人を犯罪者呼ばわりする気かね。失礼じゃないか。」 

すると、今まで黙っていたお袋が 

「失礼なのはあなたの方です。今回の事故とは関係ない話ばかりなさらずに、 
 事故の件を話されたらいかがですか。」 

ときっぱりと言う。 


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355 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:57:07 ID:UD82yvsG

その後は、今まで黙っていたお袋が堰を切ったようにいろいろ言い出した。 

「理由はどうあれ、人様の息子をケガさせたんですから、謝るのが筋でしょう。」 
「差別問題は、軽視するべきではありませんが、今回の事故とは直接関係はありませんでしょう。」 
「大体、ケガ人のところにいきなり押しかけること自体が、非常識です。」 

等々、弁護士にお説教を始める始末。 
結局、弁護士も自分の非礼をわび、その日は特に示談の話も進まず帰って行った。 
弁護士ともあろうものが、素人のお袋に説教されるのも情けがないが 
お茶とお菓子をお袋が出した時点で、お袋にはのまれていたから仕方がない。 
別に、脅かした訳ではなく抹茶をたてて、きれいな和菓子を出しただけである。 
それだけで、弁護士が勝手に萎縮したのである。 
ちなみに、わが家は和菓子を常備するほどの家ではない。 
病院の薬の待ち時間が長かったので、漏れが病院を出てうろちょろしていたら 
和菓子屋があったので覗いたら、凄くきれいな和菓子があったので、なんとなく購入しただけである。 

そして、3日後の晩。 
具象化した悪夢が夫婦でやってきた・・・・。 


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359 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:58:03 ID:UD82yvsG

夜の8時頃、電話がかかって運転者夫婦が示談のことでこっちに来るという。 
親父は出張でいないし、兄貴も出掛けている。 
それをつい言ってしまうお袋。 
それを聞くと、ますます強固に来ると言い出す。 
しかたなしに、とりあえずきても良いと言ってしまうお袋。 
今考えると、極めて危険である。 
しかし、その当時は連中の斜め上さを知らない、漏れとお袋には危機感はなかった。 
そして、9時頃運転者夫婦が自宅にやってきた。 
運転者は、確かにあの時のおっさんだが奥さんはあのときの同乗者ではなかった。 
それなりに上品だが、きつそうなおばはんである。 
とにかく、応接間にあげてお茶をたてるお袋。 
奥さんと、お茶の話をしている。 
ちなみにこの応接間、親父が小さな会社の社長をやっているので 
来客用にいろんな物がおいてある。 
以前話した、スタインウエイのピアノだとか有田焼の壷だとか、帆船模型だとか 
親父がハッタリ用に集めたものが置いてあったりする。 
漏れは、この部屋のことをハッタリルームと呼んでいた。 


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362 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 22:59:02 ID:UD82yvsG

奥さんとお袋が、ピアノやらお茶のやらの話をしている横で 
運転者が抹茶は苦手だというので、コーヒーをいれる漏れ。 
探偵物語の影響で買った、手回しミルで豆をひいて何種類かブレンドし、お湯の温度を測ってから 
ドリップしたりしている。 
はっきり言って、はったり&ええかっこしいである。 

「あ、ウチでは原則としてミルクと砂糖は入れませんから。」 

などと、気分は探偵でウエッジウッドのコーヒーカップを渡したりする。 
この時点では、相手が謝りにきたものだと思い込んでいる漏れ。 
弁護士にも 

「別に土下座しろとか、反省文をかけとかは言わん。
 クッキーの一缶も持ってきて兄ちゃん、ごめんなの一言がないかぎり示談にはならん。」 

と言ってある。 
しかし、相手が出してきた示談書はとんでもないもだった。 
内容を簡単に書くと 

ぶつかったお前が悪いが、今回は示談してやる。 
在日差別があったが、勘弁してやる代わりに告訴はするな。 
ベンツの修理代は勘弁してやるから、治療費その他はあきらめろ。 
今後、何があっても一切訴えないと約束しろ。 

である。 
漏れとお袋はびっくりして声も出なかった。 


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368 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:00:26 ID:UD82yvsG

すると、その沈黙を肯定と取ったのかやたら高圧的にしゃべる運転者。 
秋も深まっているのに、不自然に日焼けした顔と金のネックレスが滑稽である。 
当然、こんな示談書はのめないと言う漏れとお袋。 
相手は火病り出すし、漏れもどなり返すしで修羅場となる応接間 
お袋がなんとかなだめようとするが、漏れも運転者夫婦も興奮して手がつけられない。 
その時、奥さんが気になることを言った。 

「大体、事故から一週間もたってからいきなり警察に行って、その上、訴えるって 捏ねるのってのは何よ!!。」 
「はぁ?。何のことや?。」 
「大方、だれかに入れ知恵されたんと違うん。」 
「待てや、警察はその場で呼んだど。」 

すると、運転者が 

「黙れ!!。」 

とどなる。 
奥さんが 

「10日の事故を18日になってから警察に言いに行くのはおかしいやんか!!。」 
「なんでやねん!。事故があったんは13日やし、その場で警察呼んだど。」 

すると、お袋が口を出した。 

「奥さん、ちょっと待って下さい。何かおかしい。」 


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372 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:01:22 ID:UD82yvsG

すると、運転者が 

「あんたはすっこどれ!!。」 

と怒鳴る。 
しかし、お袋も引かない。 

「いいえ、引っ込みません。何かおかしい。」 

そのとき、漏れの脳裏に「何かおかしいではなく、何がおかしいかを考えるのがプロのエンジニアだ。」 
と親父の教えがよみがえった。 
そして、ある結論にいたった。 

「待てってば!。日にちなんて警察で調べればすぐ分かる。
 救急車も来てるから消防と病院にも記録がある。」 
「じゃあ、何か?ワシがウソついてるとでも言うんか?。」 
「そうやで、大体ウチの亭主は13日は出張で大阪にはおらんかったんよ。」 
「そやから、それは知れべれば分かるわ。それより・・・・。」 

逆襲の開始である。 


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376 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:02:28 ID:UD82yvsG

「それより、今日はあのときのねーちゃんは来てないんか?。」 

一瞬うろたえる運転者。 
しかし、すぐにわめき散らし出す。 

「関係無いわい!。それよりベンツどうしてくれんねん。」 
「同乗者やから、関係大有りじゃ。あん時は二人とも真っ赤な顔して怒鳴り散らしやがって 
 酔っ払いにからまれたかと思ったわい。」 
「酒なんか飲んでないわい。」 
「分かってる。日焼けの初めやから、赤かっただけやろ。」 
「分かってるんやったら、言わんでもええやろが!。」 
「いや、今の季節で日焼けは珍しいから聞いたんや。」 
「これは、ゴルフ焼けじゃ。ボケが!!。」 
「そうか、ゴルフ焼けか。それより横のねーちゃんは誰やってん?」 
「関係ないやろが!!。シバキ倒すぞ!!。」 

そう言って、漏れにつかみ掛かろうとする運転者。 
漏れが迎撃しようと身構えると、奥さんが 

「あんた、事故の時だれとおったん?。」 

と聞いて来た。 

「田中君の奥さんや。道で見かけたから家まで送ってやってただけや。」 
「ああ、あの子かいな。」 

どうやら、奥さんも知っている人らしい。 


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379 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:03:27 ID:UD82yvsG

しばらく、どっちが悪いかですったもんだしているとお袋が、 

「奥さん、宅の息子とそちらのご主人の主張が随分違うようなんですけど 
 ご主人は、どのようにおっしゃってるんです?。」 

と聞いた。 

「ええ、そちらの息子さんが信号待ちしている、うちの車に信号無視して 
 ぶつかって来たと聞いてますけど。」 

随分話が違う。 
思わず怒鳴ろうとする漏れを、お袋が制止しつつ 

「私は、お宅のご主人が乗り上げ駐車している、車のドアをいきなり開けて 
 歩道を走っていた、うちの息子の自転車にぶつけたと聞いておりますけど。」 

と答える。 

「あら、随分話が違いますわね。私はぶつかった時はケガもないし平気だって 
 息子さんがおっしゃったのに、いまさらケガしたから慰謝料払えって言って来た 
 と聞いたので、本日伺ったんですけど。」 
「それは、ウソですね。これを見て下さい。」 

そう言いつつ、着ていた長袖ジャージの上を脱ぐ。 
左腕の手首から肘までと、右腕の肘に巻いてある包帯を見て顔をしかめる奥さん。 

「おおげさに包帯なんか巻やがって。」 

毒づく運転者を尻目に、包帯をほどく漏れ。 
包帯の下は、傷口にベッタリ塗られている軟膏が滲んでいるガーゼが絆創膏でとまっている。 


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382 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:04:07 ID:UD82yvsG

無言で、絆創膏をはがす漏れ。 

「分かったから、もういいから。」 

そう言う奥さんに 

「まぁ、ついでに傷口の見物でもしていって下さい。」 

と言って、ガーゼをはがして傷口を見せる漏れ。 
はっきり言って、アスファルトでこすった傷口はきたない。 
皮膚を下ろし金でこすったようなものであるから、傷がザリザリで真っ赤になっている。 
なんとなく、つぶしたイチゴを連想させる。 
その上に、黄色い軟膏をべったり塗っているから、結構グロテスクである。 
次に、ジャージのズボンをめくる漏れ。 
膝に巻いてある包帯を無言でほどく。 
ここでお袋が、いいかげんにしろと言うが、 

「ケガがたいしたことないかどうか、実際に確認してもらった方がええやろ。」 

と言いつつ、包帯をほどく。 
膝は腕よりもっとダメージがきつい、かなりグロテスクである。 

「もうええから、ばい菌入ったらいかんから。」 

そういう奥さん。 

「とりあえず、怪我をしているのは分かりましたか?。」 

と言う漏れ、うなずく奥さん。 
横で、複雑な表情をしているお袋。 
お袋は、漏れの奇妙な癖を良く知っているから当然である。 
漏れが、無表情になって標準語でしゃべり始めるときは、なにか爆弾を仕込んでいるときであることを。 


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386 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:04:49 ID:UD82yvsG

とりあえず、傷の手当をしなおすお袋。 
それを黙って見ている、相手の夫婦。 
漏れは、どう運転者を追い詰めるかを考えている。 
包帯を巻き終わって、いすに座りなおすと 

「さて、怪我の具合も見てもらいましたし、その場で救急車と警察を呼んだのも 
 この前、家に来た弁護士さんが確認しているでしょう。」 

漏れがこう言うと、奥さんの表情が変わった。 

「いえ、まだ弁護士には相談していませんが・・・・。」 
「それは、おかしい。事故の翌日には弁護士が来ましたよ。」 

そう言って、お袋に弁護士の名刺を持ってきてもらう。 
弁護士の名刺を奥さんに渡す漏れ。 
名刺を確認して、運転者に詰め寄る奥さん。 

「あんた、○○先生に頼もうかって言ったら、あの先生は商業専門だから自分でやるって言ったのに・・・・。」 

よし、こちらの計算通りに場の雰囲気が変わってきた。 
後一押しである。 
と、思っていたら運転者がいきなり火病った。 

「なんじゃい、こんなもん!!!。」 

そう叫ぶなり、奥さんの手から名刺を奪い取るとビリビリに破る。 

「悪いのは、お前じゃ!!。お前がすべて悪いんじゃ!!!。」 

いきなり漏れにつかみかかる運転者。 
ひっくり返るテーブル。 
割れるコーヒーカップ。 
転がる抹茶茶碗、幸いにも割れてはいない。 
悲鳴を上げるお袋。 
漏れの胸倉をつかむ運転者。 
その手をつかむ漏れ。 
一気に修羅場である。 


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390 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:05:50 ID:UD82yvsG

その時、パーンと景気の良い音が室内に響いた。 
奥さんが、運転者の横っ面を張り飛ばしたのである。 

「あんた!!、何やってんの!!!。」 

奥さんのド迫力に、室内のすべてが止まる。 

「あんた、テーブル戻し・・・・。さっさとせんか!!。」 

いきなり、つき物が落ちたように大人しくなり、テーブルを起こしてカップと抹茶茶碗を始末する運転者。 

「奥さんすみませんねぇ、コーヒーカップを割ってしまって。あとで弁償させてもらいますから。」 

そう謝ると、運転者のほうをむいて 

「あんた、ちゃんと私にも分かるように説明して。」 

と、色々問いただす。 
しどろもどろで説明する運転者。 
しかし、漏れがちょっと突っ込みを入れると、たちまち矛盾が出てしまう。 
傍目にも狼狽しているのが良くわかる。 
はっきり言って、惨めである。 
漏れの親父とそんなに変わらん年のオッサンが、やり込められるのを見ているのはつらい。 
あんまりかわいそうになった漏れは、運転者に止めを刺してやることにした。 


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393 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:06:37 ID:UD82yvsG

「ところで、その日焼けはゴルフの日焼けと仰いましたね。」 
「そうや、それが何の関係があるんや。」 
「関係があるんです。僕はゴルフはしないから良くわからないけど、最近は・・・・。」 

ここで、芝居気を出してちょっとためる。 

「ゴルフのときに腕時計をはめたままでプレーするんですか?。手首が時計の形に日に焼けてませんよ。」 

とっさに、手首を押さえてしまう運転者。 
ゴルフしていないと自白したも同然である。 

「それと、事故とどんな関係があるんじゃい!!。」 
「あります。あなたが嘘つきだとの証明になります。」 
「だれが嘘つきじゃ!!。このガキ!!。」 

そういって、立ち上がろうとする運転手。 
パーンと景気のよい音が再度響いた。 
奥さんが、運転者にビンタしたのである。 

「あんたは黙っとき!。それよりお兄さん。いったい何を仰りたいんです?。」 
「まぁ、それよりちょっと左手を上げてもらえますか?。ああ、母さんも。」 

漏れに言われて、左手を上げるお袋と奥さん。 
意味が分からず、キョトンとしている。 

「母さん、その左の薬指の指輪は何?。」 
「結婚指輪のこと?。」 
「奥さんもしていらっしゃいますね。」 
「ええ、してますけど何か?。」 


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396 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:07:25 ID:UD82yvsG

すっと、空気をためて髪を軽くかきあげて言う漏れ。 

「同乗者の女性は、してませんでしたよ。」 

真っ赤になる運転者、ものすごい目つきで運転者をにらみつける奥さん。 

「あんた、それは関係ないでしょう。」 

あわてて漏れを止めるお袋。 
しかし、ここまで来て手加減をするつもりはない。 

「母さん、それが関係あるんです。」 
「やかましいわい、いいかげんにせい!!!。」 

またもや飛び掛ろうとする運転者。 
ビンタを食らわし黙らす奥さん。 

「お兄さん、説明していただけませんか?。」 
「簡単ですね。ご主人が事故を起こしたのは出張の帰りではなく、バカンスの帰りでしょう。 
 場所が蛍ヶ池(国際空港)の近辺であることと、日焼けからしておそらく海外の帰りでしょうね。」 
「出張と嘘をついて海外バカンスを楽しんだ後、事故を起こした。日付からバカンスがばれるのを恐れて 
 弁護士を使って、示談にしようとした。でも、漏れが受け入れないので、今度は自ら脅しに来た。」 

ここまで説明したときである。 
またまた、運転者が飛び掛ってきた。 

「やかましい!やかましい!!だまれ!!!だまれ!!!。」 

漏れの胸倉をつかんで、殴ろうとする。 
漏れも相手の腕をつかんで。 

「ええんか!なんならこのまま暴行で告訴のおまけも付けるか!!。
 おお!!、一緒にいた女がだれぞの奥さんかどうか、首実検しようか!!ああ!!」 
「だまれ、嘘つき!!だまらんかい!!!。」 
「嘘つきはどっちや!!。証人なら山ほどおるぞ!!。
 警官にお好み焼き屋のおっちゃん、おばちゃん お客さんに、救急隊員。
 全員呼んで裁判で決着付けるか!!。」 


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401 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:08:31 ID:UD82yvsG

そこまで怒鳴ったときに、奥さんが運転者を引っぺがした。 

「あんたぁ!!。」 

そう怒鳴って、運転者を持っていたハンドバックでど突き倒す。 
ちなみに、シャネルのバックだった。 
もったいない。 
あわてて、お袋が止めに入る。 

「奥さん、落ち着いて。とにかく落ち着いて。」 
「落ち着けません、悔しい、悔しい。」 
「私も、経験がありますけど、こんな時はとにかく落ち着くべきです。」 

・・・・親父、昔、浮気をしとったんかい!。 
知らんかった・・・・。 
まぁ、やってるとは思っていたけどなぁ。 
絶対、お袋に頭上がらんかったもん。 
そんなこんなの一騒ぎが収まったころ、奥さんがいきなり運転者の尻ポケットから財布を抜き取った。 
何をする気かなぁと思って見ていると、中の現金を全部抜き取り、示談書を入れたあった封筒に詰めた。 


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408 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:09:27 ID:UD82yvsG

その封筒を漏れの手に握らせて、丁寧に侘びを言う奥さん。 

「このたびの事は、すべて家の主人が悪うございます。お兄さんには随分ご迷惑をおかけしました。 
 これは、ほんのお詫びです。正式なお詫びはいずれ日を改めてさせていただきます。」 

さすがに、漏れが断ろうとすると奥さんが運転者をまたバックで殴った。 

「あんたも、お願いし。」 

そういって、運転者の頭を床に擦り付ける。 
さすがにたじろぐ漏れ。 
止めに入るお袋。 
すると 

「お兄さん、お母さんとちょっと女の話がしたいので、席をはずしていただけませんか?。」 

と言い出す。 
お袋も、とにかく自室に戻れという。 
封筒をテーブルにおいて、自室に戻ろうとすると 

「お願いですから、受け取ってください。ほんのお詫びですから。」 

そう言いながら、運転者の頭をバックで殴る。 

「あんたも、お詫びしなさい。」 

あまりにも運転者が惨めなので 

「分かりました。お詫びは受け取りますので。」 

そう言って、封筒を持って自室に引っ込む漏れ。 
部屋で、封筒の中身を数えて見ると20万円近くあった。 
その後、2時間くらいお袋と奥さんがしゃべっていたらしいが、詳細は知らない。 
あとで、お袋に聞いてみたが 

「あんたの知らんでええこと。」 

とだけ言われた。 


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410 名前:安崎神宮寺艦長@業務中 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:10:32 ID:UD82yvsG

翌日、学校から帰ってくると弁護士がまた来ていたが 

「とにかく穏便に。」 

の一点張りである。 
あとは、簡単だった。 
治療費と自転車の修理代等は保険で簡単におりたし、運転者は何も言ってこなかった。 
奥さんと、お袋はちょくちょく会って何か話をしたらしい。 
内容は、ほとんど喋ってくれなかったが、 
どうもあの運転者は養子らしいこと。 
奥さんは、結構資産家の娘で会社は実質、奥さんが切り回していること。 
離婚はしなかったが、会社での発言権は取り上げられて、お金もほとんど持てなくなったこと。 
同乗者のネーチャンは、水商売のネーチャンで出張と偽り海外バカンスを楽しんでいたこと。 
この程度は、聞き出せた。 

結局、あの運転者は、あのとき大人しく詫びておけばここまで大騒ぎにはならず 
浮気もばれなかったかもしれんなぁと思う漏れだった。 

終わり。 


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437 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:17:35 ID:Hi7Mpd4R

394>かわいそうになったら止めを刺すかw
395>止めさすんかい・・・

生殺しは良くないかと思いまして。 
あと、HNが変わってますが、まとめたのがモバイルPCだったので 
そのPCで投下したら、デフォルトHNが違っただけです。 
途中で気がつきましたが、HNを変更すると混乱すると思ってんで。 


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455 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:22:41 ID:Hi7Mpd4R

422>結局、ハッタリルームの被害はテーブルまわりだけだったんですか? 
422>てっきり部屋の中で例のダーティーボムが炸裂して家具が全部お釈迦になる 
422>展開かと思ったのですが。 

幸いにして、コーヒーカップが割れただけでした。 

424>艦長ほどの手練れでなかったら、家に入り込まれた時点でアウトだったんでしょうねぇ・・・(しみじみ 

いや、両方とも典型的な半島人だったら、危なかったと思う。 
奥さんが、比較的まとも&やきもち焼きで助かりました。 

ちなみに、奥さんも在日。 
なんか、奥さんの親父さんが希少種だったらしい。 


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470 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:25:30 ID:Hi7Mpd4R

ああ、書くのを忘れていた。 
夫婦とも在日です。 
確認を取ったのは、運転者の方だけですが。 


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485 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:29:42 ID:Hi7Mpd4R

476>いやいや。艦長の鋭い洞察に基づいた は っ た り ではないかと愚考いたします。 
476>まったく観察していなくても、状況証拠と敵側証言で類推可能でしょう(苦笑 

実は、結婚指輪の件はハッタリです。 
時計のあとは 
「金のネックレスに金時計ってやーさんみたい。」 
って思って観察したときに気がついた。 


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492 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:31:38 ID:Hi7Mpd4R

489>しつもーん、旦那さんは指輪してたの?

事故当時は、見ていない。 
家に来ていたときは、していた。 


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498 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:34:43 ID:Hi7Mpd4R

490>お詫びに20万というのは驚いてしまったが、考えてみたら 
490>「ハッタリ部屋」の絨毯が非常によいものであったとしたら、コーヒーを 
490>こぼした時点でその程度は軽く必要だな、とはいえる。 
490>そういう意味でもあちらさんの奥さんはかなりまともなんだろうね。 

あ、それは別にもらったらしい。 
そのへんは、お袋がやったので良く知らない。 

491>・・・鬼や。 
491>アレかな?余りに同乗者の女性を隠したがる様子から、ハッタリかました? 

それもあるし、事故当時から派手な化粧しているから水商売と違うかと思っていた。 


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527 名前:安崎神宮寺艦長 ◆bj5w.TqgpI 投稿日:2005/07/18(月) 23:43:20 ID:Hi7Mpd4R

後始末にかんしては、漏れは一切ノータッチだったのよ。 
お袋いわく 
「お前は、何をしでかすかわからない。」 
だそうで、弁護士が来たときも追い出された。 
ちなみに、応接間の被害はたいした事なかった。 
コーヒーカップは空だったし、ひっくり返したテーブルはソファに乗っかっただけだし。 
ただ、南部鉄の灰皿がもちょっとで壷に当たるところだった。